
首・肩の痛み
最終更新日 2025/10/27
文責 水上 達郎 (Mizukami Tatsuro)
適応疾患
どこに行っても改善しない、
また薬の副作用が気になる方が
Sweepの施術を選んでいます
首や肩の痛みといっても、なんとなく痛い「肩こり」から、手足の痺れを伴うもの、動かすと激しく痛むものまで症状の程度や原因も多種多様です
自分で対処できる場合と治療が必要な場合があります
少しでも不安のある方は気軽にご相談ください

肩こり(かたこり)
たかが肩こり、万病のもと!!
肩こりとは
肩こりとは、首筋や肩、上背部から腕周辺の部位の主観的な痛み、こわばり、こり感、だるさなどの症状の俗称です。正式には『頸肩腕症候群』と言います。
肩こりの正体は、筋肉の緊張と血行不良が複合的に作用した状態で、筋肉に老廃物などが貯まることで硬くなり、筋硬結と呼ばれるゴリゴリと硬い状態になります。この筋硬結のことを一般的にコリと呼んでいます。
大きく分けると、何かほかの器質的な疾患(頚椎椎間板ヘルニア、心臓疾患など)が誘引となっておこる二次性の肩こりと、姿勢や生活習慣などでおこる一次性の肩こりがあります。
また、肩こりは耳鳴り、めまい等を引き起こしたり、リンパ液の静脈への流入を妨げて全身の老廃物の代謝を悪くしたりします。
肩こりから派生する病気
うつ病、頭痛、ドライアイ、不眠症、耳鳴り、自律神経の不調等

肩こりの原因
長時間の同じ姿勢の継続やパソコン作業などで血管内や筋肉に疲労物質がたまり、痛みやだるさを誘発することで肩こりが起こります。
特に「僧帽筋」「菱形筋」「肩甲挙筋」「胸鎖乳突筋」などは緊張がおこりやすい筋肉で、最近ではストレスによる頚部からの肩こりも多いように思います。
また、慢性的な肩こりでは、『痛みの悪循環』と言うメカニズムも関係しています。
『痛みの悪循環』とは
痛みの悪循環とは、肩こりが生み出した痛みが筋肉の緊張や血行不良を引き起こし、その結果さらに痛みを生み出すという負のスパイラルのことです。
痛みの悪循環を止めずに放置していると肩こりは慢性化し、筋肉の本来のはたらきが出来無くなって、呼吸が浅くなったり、体温が低い「低体温症」になったりすることがあります。
肩こりの施術と対処法
まずは自分で出来るストレッチや体操を日々の生活の中に習慣づけることで、筋肉の緊張をとり、疲労物質や老廃物を流しましょう。これでかなりの肩こりは良くなると思います。
それでもとれない頑固な肩こりは治療院などで血流の改善と「悪循環」の解消が有効だと思います。
肩こりはわれわれ鍼灸指圧Sweepでは非常にポピュラーな疾患で、腰痛と並んで数多くの方がいらっしゃいます。
鍼灸指圧の肩こりに対する効果は高く、必ず「楽になった」と実感していただけるものと思っています。

主な疲労物質と老廃物
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ブラジキニン
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プロスタグランジン
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乳酸 など
注意が必要な肩こり
肩こりには、病気が原因で起こるものもあります
次のような肩こりには注意が必要です
◆ 運動をしたときに痛む場合
例えばちょっと走ったり、階段を上がったりした時に肩が痛む場合、「狭心症」や「心筋梗塞」などの心臓疾患が原因で痛みが起こっている可能性があります。心臓から起こる痛みが肩に放散するためにおこり、多くは左肩に現れます。
◆ 首や肩を動かしてないのに痛む場合
肺、すい臓、胆のうなどの臓器に病気がある可能性があります。
◆ 徐々に症状が強くなる場合
がんや感染症などの進行性の病気の可能性があります。
◆ 手足の痺れや麻痺を伴う場合
肩の痛みに伴って手足に痺れや麻痺がある場合、頚椎の病気がある可能性があります。
この場合は、頚椎の異常がある場所によって痛みや痺れの場所が変わります。
五十肩(ごじゅうかた)
突然の痛みで、腕があがらない!!
五十肩とは
「五十肩」は左右どちらかの肩が突然痛み動かしにくくなるといった症状が現れます。
普通は両肩同時にはおこりません。
40歳代でも60歳代でもおきますが、特に多いのが50歳代であるためこの名称で呼ばれています。
五十肩の原因
肩関節は「上腕骨」と「肩甲骨」をつなぐ関節で、骨の周りに「関節包」と「滑液包」があり、「腱板」という組織が支えています。
五十肩では、加齢により腱板や滑液包・関節包などに炎症がおこることで肩に痛みが現れます。
その後痛みのために動かさないでいるため、肩が動かなくなっていきます。
五十肩は、痛みの激しい「急性期」痛みがおさまってきて動きが悪い「慢性期」段々良くなる「寛解期」という3つの経過をたどって治癒に向かいます。
基本的には時間がたてば治癒する疾患です。
五十肩の施術と対処法
基本的には自然治癒する疾患ですが、適切な対処をする事で治癒が早まる事がわかっています
上の表にあるように、急性期では安静が基本です。
しかしこの時期に鍼などの治療をするとその後の回復がはやくなります。
慢性期から寛解期では、痛くならない程度の運動と関節周囲を暖める事が重要です。
この時期も積極的に鍼灸指圧などの治療をお勧めします。
早期の治癒を促します。
脊髄・神経の異常(せきずい・しんけいのいじょう)
手や足もしびれる首の痛み。
首や肩の痛みや不快感は、多くの場合筋肉の緊張から生じています。
しかし、首肩の痛みに伴って手足に痺れがある場合は「頚椎」や「神経」に関わる病気の可能性があります。
頚椎の中には「中枢神経」の1つである「脊髄」が通っています。
脊髄からは「末梢神経」が枝分かれして、腕や手に向かって伸びています。
この末梢神経の根元を「神経根」といいます。
痺れを伴う首肩の痛みは、頚椎などに何らかの異常があり、脊髄や神経根が圧迫されている可能性があります。
脊髄や神経痕の圧迫をチェックする方法
首を前に倒すと首の後ろから背中にかけて痛みがでる場合
↓
頚椎の異常により、脊髄が圧迫されている可能性があります
首を後ろに反らすと首の後ろに痛みが出る場合
↓
脊髄や神経根が圧迫されている可能性があります
首を左右に倒したり向いたりした時に手や腕にしびれが出る場合
↓
神経根が圧迫されている可能性があります
◆原因となる疾患
頚椎椎間板ヘルニア
加齢などにより、頚椎の間にある椎間板の「髄核」がとびだして脊髄や神経根を圧迫する疾患。椎間板は老化が始まるのが早く、30歳代で発症する事もある。
特徴 突然首が痛くなり、動かせなくなる。30歳代以降に多い。
頚椎症
加齢などで、椎間板や「椎間関節」が変形し、椎骨どうしのつながりが不安定になり、それを安定させようとして出来た「骨棘」が脊髄や神経根を圧迫する疾患。
特徴 漠然とした痛み。40~50歳代以降におこりやすい。
後縦靭帯骨化症
後縦靭帯とは、椎骨と椎骨をつなぐ薄くやわらかい膜状の靭帯で、何らかの原因でこの靭帯が骨のように厚くなり、脊髄を圧迫する疾患。
特徴 はじめは首の痛みに始まり、徐々に手や足に痺れがでる。40歳代以降に多い。
最も注意が必要なものは
脊髄が圧迫され損傷してしまうことが最も治癒が難しく注意が必要です。
脊髄は、「脳」とともに「中枢神経」に属しており、損傷するとその影響は内臓もふくめた全身に及びます。
脊髄が圧迫された場合
一般的には 首の痛み→手のしびれ→足のしびれ→排尿障害 の順に症状が現れます。 首の痛みとともにに「排尿障害」が現れている場合は緊急手術の必要がある場合があります。
頚部神経根が圧迫された場合
首肩の痛みとともに、手や腕、肘、指など上半身のみに症状が現れます。鍼灸の適応になる可能性があります。
料 金
患部の治療のみなら 約30分の部分治療で対応します‥‥‥ 3300円
全身の治療が必要な場合は約60分の通常治療です ‥‥‥初回4400円(2回目以降5500円)
このページの著者

水上 達郎(Mizukami Tatsuro)
「本当に信頼できる鍼灸師」を目指し札幌の地で開業中。
鍼灸はみなさんが思っているよりも多くの症状に効果が期待できる反面、病院の検査や治療を優先すべき場合もあります。
当院では鍼灸の適応であるかをしっかり判別し、あなたに最善の治療は何かを一緒に考えます。
