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膀胱炎の症状

間質性膀胱炎

最終更新日 2025/10/15

文責 水上 達郎 (Mizukami Tatsuro) 

​適応疾患

どこに行っても改善しない、

また薬の副作用が気になる方が

Sweepの施術を選んでいます

​こんな症状で悩んでいませんか?

  • 頻尿

  • ​尿意切迫感

  • 排尿時や射精時に痛みや不快感がある  

  • お尻の穴のあたりに痛みや不快感がある

  • 太ももの内側に痛みや不快感がある

  • 残尿感がある

  • 足の裏にうずくような痛みがある

  • 下腹部や膀胱部に痛みや不快感がある

  • 下腹部が張る

以上のような症状の方は間質性膀胱炎の可能性があります。

喜びの声 患者さんから頂いた施術の感想です

間質性膀胱炎とは

間質性膀胱炎とは、頻尿や残尿感、下腹部の痛み等を主症状とする膀胱の疾患です。

膀胱を形成する上皮と筋肉の間にある間質と呼ばれるところに慢性的に炎症をおこしていると言われています。

 

頻繁にトイレに行きたくなるため日常生活への影響も大きく、また慢性化しやすいため、改善に時間のかかる傾向にあります。

日本では現在病院などで治療を受けている患者数が4,500人(全人口の10万人当たり4.5人)との報告がありますが、実際に症状を持つ潜在的患者数は約25万人に上るとも言われ、多くの患者が診断を受けていない可能性があります。また、疫学的には圧倒的に女性に多く、男性は少ないとされています。

間質性膀胱炎

間質性膀胱炎の分類

間質性膀胱炎はハンナ型非ハンナ型に分けられます。

 

ハンナ型とは膀胱の粘膜に「ハンナ病変」と言われる血管の集合が見られるタイプで、内視鏡検査で膀胱に水を入れた際に点状に出血する様子を確認することができます。非ハンナ型よりも重症化する場合が多く、重症化したものは指定難病に挙げられています。

 

非ハンナ型はこれといった器質的異常が診られませんが、頻尿や切迫尿、膀胱痛などお起こし、膀胱痛症候群とも言われています。

間質性膀胱炎の原因

間質性膀胱炎の原因は医学的にはまだはっきりとはわかっていません。

今のところ考えられる原因としては、

  • 細菌やウイルス等の感染

  • 尿の中に含まれる刺激物質

  • アレルギー反応

  • 膀胱やその周囲の血流が悪い機能障害

  • 膀胱やその周囲の硬化

  • 排尿に関わる神経の過敏

  • 免疫力の低下

  • ストレス

  • ​飲酒

などが考えられます。

​さらに、これらのものが複合的に影響している場合もあるため原因の特定が難しく、慢性化してしまう要因になります。

間質性膀胱炎の診断

診断には他の疾患の兆候がないかを調べる除外診断が重要になります。

主な診断

 

  • 尿検査(細菌性膀胱炎等を除外するため)

  • 超音波エコー検査(膀胱腫瘍や尿路結石等を除外するため)

  • 尿流量測定ウロフロメトリー検査(神経因性膀胱や前立腺肥大症などの排尿障害を除外するため)

  • 残尿量測定検査

  • 膀胱鏡検査(点状出血やハンナー潰瘍の確認のため)

 

 


決して自己判断せず、以上のような検査を病院で受けることをお勧めします。

間質性膀胱炎の一般的な対応

間質性膀胱炎の病院での一般的対応は、その原因が不明のため症状を抑えるための対症療法が中心になります。

​薬物療法

​鎮痛薬、抗うつ薬、抗アレルギー薬、ステロイドなどが用いられます。

食事療法

膀胱の粘膜に対する刺激を軽減するための食事の指導が行われます。具体的には尿を酸性に傾けるものは避け、柑橘系の果物、唐辛子などの辛いもの、コーヒーやアルコールなどの制限になります。

内視鏡手術

ハンナ病変には、内視鏡による経尿道的手術としてレーザーを用いた電気的切除や焼却が選択肢になります。

膀胱水圧拡張術

硬くなって萎縮している膀胱に麻酔をして、水圧による膀胱の拡張を行います。

​以上のような施術を施しても効果がない場合は膀胱全摘術などが検討されます。

間質性膀胱炎に対する当院の方針

​​なかなか改善しない間質性膀胱炎

病院での治療をうけても、なかなか改善しない間質性膀胱炎もあります。そのため幾つもの病院にかかったりたくさんの薬を飲み続けている方も多くいます。

​当院では以下の方針で施術を行います。

​​基本は血流の改善

まずベースとなる施術は全身の血流の改善を目的とした施術になります。全身の血流の悪くなると体が冷え、膀胱周辺の過敏性が強くなります。

血流改善による期待される効果

  • 膀胱の過敏性の低下

  • ​膀胱を柔らかくして蓄尿をしやすくする

東洋医学 鍼灸指圧

膀胱粘膜の改善

膀胱の粘膜に傷や炎症などがあると、過敏になり強い尿意につながる可能性があります。膀胱粘膜の改善は過活動膀胱を良くするのに重要なポイントです。

体質を変えるための施術

内臓の働きを整えることは免疫力や自律神経の働きを正常化して間質性膀胱炎の改善に有効です。また膀胱は東洋医学的にはと密接な関係があり、改善には腎の気を補う事も大変重要です。鍼を刺し、灸をすえる事で、筋肉が緩み筋線維がめざめ、血液とリンパ液が流れ、腎臓をはじめとする内臓の働きが活発になり、身体の水分代謝が改善されるとされています。

間質性膀胱炎の症状はなかなか他人には理解されず、不眠や鬱症状を併発する方も少なくありません。また、頻回の尿意のため旅行にも行けず活動範囲を制限され、一人悩んでいる方も多いと思います。

『歳のせいだから』と諦めず​お気軽に相談してください。

間質性膀胱炎の鍼灸の効果

日本ではあまり知られていませんが、間質性膀胱炎は世界保健機関(WHO)で鍼灸の適応症として公式に鍼灸治療の効果が認められています。

当院でも多くの間質性膀胱炎に悩む方が来院されますが、「病院で駄目だったので諦めかけてました」と効果を実感された患者さんの声を多くいただいてます。

間質性膀胱炎 下腹部痛

もちろん患者さん一人一人の病状、体質によって効果が現れるまでの治療回数や時間には個人差があります。しかし、逆に言うとその個人差に対応していけるのが鍼灸等の東洋医学のすばらしさだと思います。

​長い間、間質性膀胱炎に悩んでいる方、病院での治療では効果がなかった方には是非一度鍼灸治療をお試しされる事をお勧めします。

治療例1
 間質性膀胱炎

年齢 40代   性別 女性

症状  頻尿 尿意切迫感 骨盤周囲の重だるさ 太ももから下の重だるさ。

治療歴 2ヶ月前に発症。泌尿器科の病院で診察を受けたが症状は変わらず。

治療経過

週に1回で治療。

1回目=頻尿及び尿意切迫感が昼夜問わずあり、睡眠不足気味。腰の筋肉の張り、強さが左右でかなりアンバランス。10年前の出産後から左の小趾にしびれを感じている。産後の骨盤の歪みが根底にありそう。脉(みゃく)を整え、腹部の圧痛点に刺鍼。

2回目=前回後あまり変わらず、生理も重なってつらかった。

3回目=少し良。仙骨辺りに冷感。仙腸関節に問題あり。骨盤周囲の刺鍼。

6回目=少し良。骨盤周囲が緩んできた感覚があるとのこと。

9回目=夜に眠れるようになった。腰の重だるさが筋肉痛の様な痛みに変わってきた。腰に灸頭鍼。

12回目=2日前から下腹部痛。右鼠蹊部から腰にかけて張りが強い。

13回目=生理になったが以前よりだいぶ軽く感じる。

14回目=ほぼ最初の症状は無くなった。

​ 骨盤のアンバランスが間質性膀胱炎の症状の誘因になっていた患者さんでした。骨盤の周囲を整え治療を続けた結果、症状は緩解した。

治療例2
 間質性膀胱炎

年齢 60代    性別 女性

症状  下腹部の痛み及び違和感、左手のしびれ、左足のしびれ。

治療歴 2年前膀胱炎になり、それから下腹部痛が続いている。今はレンドルミン、漢方薬を服用しているがすっきりしない。

治療経過

週に1回で治療。

1回目=薬の副作用か少しぼーっとしている印象。肩の凝りもひどい。脉を整え、太ももに皮内鍼。下腹部に刺鍼。

2回目=前回後いい日もあったが波があるとの事。

3回目=少し良。殿部に張り感がある。腰痛もあり。お腹にガスがたまっている。お灸と鍼でお腹は緩んだ。

5回目=2日前まで良好な状態だった。今は膀胱痛があり、会陰部にも関連痛が出ている。痔があるためか。骨盤内の血流を促進するよう殿部に鍼を打った。

9回目=ぼーっとした印象がだいぶ無くなってきた。

10回目=まだ波があるが、強い痛みは出なくなった。

​ 強い薬の長期の服用で少し頭がぼーっとしている印象の患者さんでした。

治療を進めるに伴って薬を減らす事が出来、精神的にも落ち着いてきました。

 治療継続中。

 料  金


間質性膀胱炎の治療は約60分の通常治療です ‥‥ 初回4400円(2回目以降5500円)  

このページの著者

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水上 達郎(Mizukami Tatsuro)

 

「本当に信頼できる鍼灸師」を目指し札幌の地で開業中。

 

鍼灸はみなさんが思っているよりも多くの症状に効果が期待できる反面、病院の検査や治療を優先すべき場合もあります。

​当院では鍼灸の適応であるかをしっかり判別し、あなたに最善の治療は何かを一緒に考えます。

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