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第15回線維筋痛症学会に行ってきました

  • 執筆者の写真: tatsuro mizukami
    tatsuro mizukami
  • 5 日前
  • 読了時間: 3分

2025年11月15、16日に『日本線維筋痛症・慢性疼痛学会第15回学術集会』が開催され、出席してきました。



線維筋痛症学会のポスター


場所は、今年も東京お茶の水の順天堂大学でした。


順天堂大学

去年と一緒でいい天気


線維筋痛症学会会場

今年も、全国から学会に所属しているドクターや鍼灸師、医療関係者の方々がたくさん集まり、最新の治療法や薬の話、治療例などを講演されていました。


今大会の大会長は聖マリアンナ医科大学の脳神経外科山野先生でした。

線維筋痛症の治療において著名で最近では疼痛緩和治療器『エイト』の治験をされている日本橋リウマチペインクリニックの岡先生。

私の大好きな斑目先生や西岡先生もおられて、日本の慢性疼痛治療の基礎研究では第一人者の東京慈恵医科大学 痛み脳科学センターの加藤先生はビデオでの参加でした。今回も多くの著名な先生たちの講演を聞き、大変多くの刺激を受けることができました。


どの講演もとても勉強になったのですが、今回私が参加して特に面白かった講演は

「痛覚変調性疼痛の脳機構」  加藤総夫先生

「線維筋痛症の臨床的側面と治療」  西岡健弥先生

「家族機能と痛み:線維筋痛症の心身医学的研究」  細井昌子先生

「線維筋痛症の多彩な心身症状をどう診るか、心療内科の視点から」  村上正人先生

「”痛みと共に生きる”を支える心理臨床-マインドフルネスがもたらす視座の転換」  村上安壽子先生

「間接灸と気功治療の併用による線維筋痛症・慢性疲労症候群の治療成績」   斑目健夫先生


などがありました。


斑目先生と私

尊敬する斑目先生と



今年は副題として『患者に寄り添う医療と研究の融合-慢性痛克服への挑戦』ということで、基礎研究による病態の解明はもちろんですが、より臨床の現場の情報が多くあり、とても勉強になりました。


やはり臨床の現場での問題としては線維筋痛症や慢性疲労症候群などの機能性身体症候群:FSSは診断までにどうしても時間がかかってしまうということでした。


反面早期に治療的介入をすることが予後の改善に重要であることも確かな情報としてあります。いうまでもなく線維筋痛症は難しい疾患で、未だ解明されず、医療機関でも対応に困ってしまっている報告が世界中から届いています。やはり医療従事者側がもっと情報のアップデートをおこたらず、慢性疼痛の知識を持つことが早期介入の鍵だと思います。


今日も医療現場では七転八倒しながら頑張っています。


そんななかで、患者さんを少しでも改善しようとみんな考えています。


私にもできることは確実にあると、今年も勇気づけられた会でした。


とんちんのラーメン

帰りにはいつもの池袋「屯ちん」

しかも全部乗せ



鍼灸指圧Sweep院長
鍼灸指圧Sweep院長

このブログの著者


水上 達郎(Mizukami Tatsuro)

「本当に信頼できる鍼灸師」を目指して2011年から札幌の地で開業中



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