​首・肩の痛み

首や肩の痛みといっても、なんとなく痛い「肩こり」から、手足の痺れを伴うもの、動かすと激しく痛むものまで症状の程度や原因も多種多様です

 

自分で対処できる場合と治療が必要な場合があります​

 

少しでも不安のある方は気軽にご相談ください

肩こり(かたこり)

 

たかが肩こり、万病のもと!!


肩こりとは

首、かた、腕周辺の部位の主観的な痛み、こわばり、こり感などの症状の俗称。

大きく分けると、何かほかの器質的な疾患(頚椎椎間板ヘルニア、心臓疾患など)が誘引となっておこる二次性の肩こりと、姿勢や生活習慣などでおこる一次性の肩こりがあります。

また、肩こりは耳鳴り、めまい等を引き起こしたり、リンパ液の静脈への流入を妨げて全身の老廃物の代謝を悪くしたりします。

 

肩こりから派生する病気

うつ病、頭痛、ドライアイ、不眠症、耳鳴り、自律神経の不調等


肩こりの原因

一言で肩こりといってもその症状は千差万別で、原因も多岐にわたります。

最も多いのはやはり同じ姿勢の長時間の継続やパソコン作業などで血管内や筋肉に疲労物質がたまり、痛みを誘発することです。

最近ではストレスによる頚部からの肩こりが多いように思います。

多くの肩こりは首から肩甲骨にかけての筋肉の緊張によって生じます(一次性の肩こり)

 

首や肩は、約6~7kgある頭と、片方3~5kgある腕2本を支えています

 

つまり首や肩の筋肉には合計で約15kgもの負担が常にかかっていて、そのために緊張してこわばりやすいのです

 

特に「僧帽筋」「菱形筋」「肩甲挙筋」「胸鎖乳突筋」などは緊張がおこりやすい筋肉です

 

肩こりでは、おもにこれらの筋肉が緊張して正常な動きを失い、筋肉内の血管が押しつぶされ、血流が悪くなります

 

すると筋肉が働く事で生じる「疲労物質」が血液中に排出されず、筋肉は慢性的な酸素欠乏の状態になります

 

こうなると筋肉の本来のはたらきが出来なくなり呼吸が浅くなったり、体温が低い「低体温症」になったりします

 

そしてさらに肩こりがひどくなるという「悪循環」がおこるのです

 

◆肩こりの治療と対処法

まずは自分で出来るストレッチや体操を日々の生活の中に習慣づけることで、かなりの肩こりは良くなると思います

 

それでもとれない頑固な肩こりは治療院で「悪循環」の解消が必要です

 

肩こりはわれわれ鍼灸指圧の治療院では非常にポピュラーな疾患で、腰痛と並んで数多くの方が悩んでいらっしゃいます。

 

鍼灸指圧の肩こりに対する効果は高く、必ず「楽になった」と実感していただけるものと思っています。

 
・注意が必要な肩こり

肩こりには、病気が原因で起こるものもあります
次のような肩こりには注意が必要です

 

 ◆ 運動をしたときに痛む場合
例えばちょっと走ったり、階段を上がったりした時に肩が痛む場合、「狭心症」や「心筋梗塞」などの心臓疾患が原因で痛みが起こっている可能性があります。心臓から起こる痛みが肩に放散するためにおこり、多くは左肩に現れます

 

 ◆ 首や肩を動かしてないのに痛む場合
肺、すい臓、胆のうなどの臓器に病気がある可能性があります

 

 ◆ 徐々に症状が強くなる場合
がんや感染症などの進行性の病気の可能性があります

 ◆ 手足の痺れや麻痺を伴う場合
肩の痛みに伴って手足に痺れや麻痺がある場合、頚椎の病気がある可能性があります
この場合は、頚椎の異常がある場所によって痛みや痺れの場所が変わります

 

五十肩(ごじゅうかた)

 

突然の痛みで、腕があがらない!! 

 

五十肩とは

 

「五十肩」は左右どちらかの肩が突然痛み動かしにくくなるといった症状が現れます

 

普通は両肩同時にはおこりません

 

40歳代でも60歳代でもおきますが、特に多いのが50歳代であるためこの名称で呼ばれています

 

◆五十肩の原因

 

肩関節は「上腕骨」と「肩甲骨」をつなぐ関節で、骨の周りに「関節包」と「滑液包」があり、「腱板」という組織が支えています

 

五十肩では、加齢により腱板や滑液包・関節包などに炎症がおこることで肩に痛みが現れます

 

その後痛みのために動かさないでいるため、肩が動かなくなっていきます

 

五十肩は、痛みの激しい「急性期」痛みがおさまってきて動きが悪い「慢性期」段々良くなる「寛解期」という3つの経過をたどって治癒に向かいます

基本的には時間がたてば治癒する疾患です

 

◆五十肩の治療と対処法

 

基本的には自然治癒する疾患ですが、適切な対処をする事で治癒が早まる事がわかっています

上の表にあるように、急性期では安静が基本です

しかしこの時期に鍼などの治療をするとその後の回復がはやくなります

慢性期から寛解期では、痛くならない程度の運動と関節周囲を暖める事が重要です

この時期も積極的に鍼灸指圧などの治療をお勧めします

早期の治癒を促します

 

脊髄・神経の異常(せきずい・しんけいのいじょう)


手や足もしびれる首の痛み

首や肩の痛みや不快感は、多くの場合筋肉の緊張から生じています

 

しかし、首肩の痛みに伴って手足に痺れがある場合は「頚椎」や「神経」に関わる病気の可能性があります

 

頚椎の中には「中枢神経」の1つである「脊髄」が通っています

脊髄からは「末梢神経」が枝分かれして、腕や手に向かって伸びています

この末梢神経の根元を「神経根」といいます

 

痺れを伴う首肩の痛みは、頚椎などに何らかの異常があり、脊髄や神経根が圧迫されている可能性があります

 
◆脊髄や神経根の圧迫をチェックする方法

 

 

首を前に倒すと首の後ろから背中にかけて痛みがでる場合

頚椎の異常により、脊髄が圧迫されている可能性があります

 

 

首を後ろに反らすと首の後ろに痛みが出る場合

脊髄や神経根が圧迫されている可能性があります

 

首を左右に倒したり向いたりした時に手や腕にしびれが出る場合

神経根が圧迫されている可能性があります

 
◆最も注意が必要なのは

 

脊髄が圧迫され損傷してしまうことが最も治癒が難しく注意が必要です

脊髄は、「脳」とともに「中枢神経」に属しており、損傷するとその影響は内臓もふくめた全身に及びます

 

 脊髄が圧迫された場合

一般的には 首の痛み→手のしびれ→足のしびれ→排尿障害 の順に症状が現れます  首の痛みとともにに「排尿障害」が現れている場合は緊急手術の必要がある場合があります

 

 神経根が圧迫された場合

首肩の痛みとともに、手や腕、肘、指など上半身のみに症状が現れます

鍼灸の対応になります

 
◆原因となる疾患
 頚椎椎間板ヘルニア

加齢などにより、頚椎の間にある椎間板の「髄核」がとびだして脊髄や神経根を圧迫する疾患。椎間板は老化が始まるのが早く、30歳代で発症する事もある

 

特徴  突然首が痛くなり、動かせなくなる

     30歳代以降に多い

 

 頚椎症

加齢などで、椎間板や「椎間関節」が変形し、椎骨どうしのつながりが不安定になり、それを安定させようとして出来た「骨棘」

が脊髄や神経根を圧迫する疾患

 

特徴  漠然とした痛み

     40~50歳代以降におこりやすい

 

 後縦靭帯骨化症

後縦靭帯とは、椎骨と椎骨をつなぐ薄くやわらかい膜状の靭帯で、何らかの原因でこの靭帯が骨のように厚くなり、脊髄を圧迫する疾患

 

特徴  はじめは首の痛みに始まり、徐々に手や足に痺れがでる

     40歳代以降に多い

 

症例1

 

症状   腕を前に出していると左手に痺れがでる

年齢   70代   性別  男性

治療   神経根の圧迫がある。1回目の治療で痺れ半減。

      2回目で痺れはなくなった。

      肩のストレッチ及び筋肉のトレーニングを指導して

      予防をお願いしました。

 

 

症例2

 

症状   肩こりからの頭痛

年齢   20代   性別  女性

治療   首から肩にかけて治療。痛みが無くなった。

 

 

 

症例3

 

症状   肩こりとドライアイ

年齢   30代   性別  女性

治療   側頭部、首と肩に治療。治癒。

 

 

 

症例4

 

症状  50肩(左肩が挙がらない)

年齢  50代    性別  男性

治療  半年前に突然発症した。

     1回目 暖める治療と鍼治療で後ろには行くようになった

     3回目 少しずつよくなり前にもだいぶ挙がる様になった