慢性前立腺炎の治療例

前立腺炎についてのQ&A

Q  アルコールは飲んではだめですか?

 

患者さんの中にはお酒を飲むと痛みや不快感が増すというかたがいます

アルコールがどういった経路で前立腺炎に悪影響をもたらすか、正確なところは不明ですが、お酒による症状の悪化は多くの患者さんで見受けられます

おそらく、前立腺炎を充血させる作用がアルコールにはあり、それが痛みをひきおこしてるものと思います。

同様に唐辛子などの香辛料も前立腺炎の方は避けたほうがいいでしょう。

 

補足するとビールなどの冷たい飲み物はお腹を冷し、その結果、上に書いたように症状を悪化させているとも考えられます。

 

治るまではアルコールは避けたほうがいいでしょう。

 

 

Q  タバコはだめですか?

 

アルコールに比べるとタバコを吸ったことによる顕著な悪影響は少ないように思います。

しかし、タバコは全身の血管を収縮し、血流を悪くします。

その結果治りが遅くなる事も考えられるので、やめたほうがいいでしょう。

 

 

Q  椅子に座れないんですが

 

患者さんの中には、「椅子に座れない」「自転車に乗れない」という方がいます

 

これにも個人差がありますが、会陰部痛がある方はお尻を圧迫する椅子に座ると痛みが出る方が多いです。

 

座らないと仕事にならない方も多いと思います。

 

そんな方は真ん中に穴の開いた円座をためしてみてください。

 

痛みが出ない方も、長時間の座位は骨盤内のうっ血の原因になります。

 

1時間おきくらいに体操をする事をお勧めします。

 

 

Q  前立腺炎でも子供はできますか?

 

基本的に子供はできます。

 

しかし、射精時に痛みのある方はそれどころじゃないかもしれません。

 

鍼灸で痛みを抑えましょう。

 

 

 

 

気をつけるべき生活習慣

・ 身体を冷やさない  
・ 長時間の座りっぱなしはさける
・ 冷たいものはさける
・ ストレスをためない
・ アルコールを取り過ぎない
・ 適度な運動を心がける

 

 


治療例集

治療例1

主訴  慢性前立腺炎             年齢 62     性別 男性

症状  下腹部及び坐骨部に鈍痛、下肢に冷感、腰痛、左肩挙上時痛

治療歴 かなり前から違和感は感じていたが半年前から強い痛みを感じるように

    なった。病院の薬では変化なし。

治療経過

    4日に1回位で治療した

1回目=症状の中で肩はそれ単独の症状のようなので、触れず、前立腺炎の治療を

    中心にやった。

2回目=痛みは半分くらいになった。継続的に治療。少し肩もやった。

3回目=前回後3日間かなり楽だったが、長時間の座位で再び鈍痛を感じるように

    なった。

4回目=やはり3日間はかなりよかった。継続的に治療。

5回目=だいぶ楽。 足首に冷感があり気になる。

10回目=ほぼ完治。



治療例2

主訴   慢性前立腺炎            年齢 32     性別 男性

症状   座っていると会陰部に違和感、両足にしびれ

治療歴  3ヶ月前に発症。セルニルトン、クラビットで変わらず。

治療経過

     7日に1回位で治療。

1回目=痛みのせいか、脈が落ち着かず不眠気味。前立腺の治療開始。

2回目=少しいい感じ。

3回目=眠れるようになった。

4回目=会陰部の異物感がなくなった。



治療例3  

主訴   慢性前立腺炎            年齢 31     性別 男性

症状   頻尿、排尿時陰茎に鈍痛、味の濃いものを食べたときや体が冷えた時に悪化

治療歴  5年前に頻尿発症。薬で変わらず今はソラナックス(精神薬)を服用。

治療経過

     8回目までは週1回で治療。

1回目=鍼にあまり慣れてなく、ビクビク。様子を見ながらスタート。

3回目=あまり変わらず。(本人の感覚はです。実際は良くなってきてます)

4回目=痛みが劇的に改善。9割痛みがなくなった。

5回目=仕事でイライラ、疲労感が強い。不眠。前立腺の治療を継続しつつ、疲労を取

    る治療にシフト。

8回目=前立腺炎の症状はなくなった。

20回目=疲れたとき(月に1回)来院。前立腺の症状は出てない。



治療例4

主訴   慢性前立腺炎           年齢 53      性別 男性

症状   会陰部及び左大腿部の痛みとしびれ

治療歴  半年前に発症。その時は少量の菌が認められた。抗生物質、セルニルト

     ン、漢方薬、血圧下降薬を服用。菌は無くなったが症状は変わらず。

治療経過

     週1回で治療。

1回目=お腹の冷感が顕著にみとめられたためお腹に塩灸。治療開始。

2回目=通常の前立腺炎の治療と胃の治療を並行して行った。

3回目=胃が楽になった。顔色も良くなり、前立腺炎の症状も改善。

4回目=左右の大腿の付け根に交互に鈍痛。痛みの場所が移動するのは良い兆し。

5回目=かなり良い。椅子に座ったときの痺れ感がまだある。

6回目=震災で4時間歩いて帰宅。右のすねの痛みを感じる。

8回目=ほぼ完治。



治療例5

主訴   慢性前立腺炎           年齢 24      性別 男性

症状   右の会陰部から足の裏の痛み 頻尿

治療歴  2ヶ月ほど前に細菌感染により発症。その後菌はもういないと医者に言われ

     たが、症状の再発をくりかえしている。

治療経過

     週1回で治療。

1回目=年齢は若いが運動不足ぎみな身体をしている。運動の指導と鍼による治療。

    お腹に塩灸。

2回目=前回でかなり改善。痛みと頻尿が低下。同様に。

3回目=飲み会で大酒飲んで悪化。

4回目=たまに鈍痛が強くなる。前立腺の位置に冷感を感じる。

5回目=風邪気味で熱っぽい。背中に塩灸。

6回目=前回から3週間開いた。その間だいぶよかったが少しぶり返している

7回目=だいぶ調子いい。

12回目=ほぼ完治。冷えると少し感じるらしく、気をつけるよう指示。

 

たまに来院

 

治療例6

主訴   慢性前立腺炎            年齢 41     性別 男性

症状   特に夜になると右側の大腿に鈍痛。足先に痛みが出る事もある。椅子に座る

     際もつらい。

治療歴  2ヶ月前に尿管結石になり、その後左側の大腿痛(前立腺炎)発症。

     1ヶ月半くらい抗生物質等で治療したが、変わらなかった。

治療経過

     週に2回くらいのペースで治療

1回目=身体を触ると、胃もかなり悪い状態だとわかった。不眠もあるらしい。頭を触る

    とうつ兆候が診られたので尋ねると、「昔パニック障害がありました」とのこ

    と。頭周りを少し多めに刺鍼し全体としては弱めに刺激。

2回目=日中の症状はだいぶ改善されたが、やはり夜になると痛みが出る。特に右そけい

    部に鈍痛。少し刺激を強めに治療した。

4回目=3回目の治療後、ほとんど痛みは感じなくなったが、今度は左側そけい部に痛み

    が出てきた。左側は最初に発症したところなので、古い痛みが出てきているの

    はとてもいい兆候。

6回目=左のそけい部の痛みもなくなった。本格的に不眠の治療を開始した。

    ここからは週1回の治療

8回目=冷えると少し膀胱のあたりに違和感がでるが。普段はまったく問題ない。

9回目=まったく症状が無くなった。腰が張ったいたのでその治療。



治療例7

主訴   慢性前立腺炎             年齢 18     性別 男性

症状   2ヶ月ほど前から頻尿

治療歴  病院にてステーブラ等、投薬による治療を行うが効果なし

治療経過

     週に1回くらいのペースで治療

1回目=受験勉強の最中に発症という事で長時間の座位による、でん部のコリがやはり

    ある。そこを中心に治療。

2回目=頻尿は前回の後少し改善がみられた。

3回目=かなり良くなって2時間はトイレに行かなくても良くなった。足の指の運動等

    今後ぶり返さないような生活の指導をして終了

 

治療例8

主訴   慢性前立腺炎     年齢 36   性別 男性   職業 消防士

症状   常に下腹部、右の鼠蹊部、腰に鈍痛を感じる。座っている際に増悪。

     射精時には下腹部痛が増悪

治療歴  4年前に慢性前立腺炎と病院で診断され抗生剤等の処方を受けるが変わらず、現在は年に一回まとめてセルニルトンを処方してもらっている。

     週に1回くらいのペースで治療開始

1回目=身体を触ると、ストレスの兆候が診られた。尋ねると最近離婚したとの事。

    脉を整えつつ普通くらいの強さで刺鍼。

2回目=1回目の治療から3日後に痛みが減った。そのまま良かったが今日は戻っている。

3回目=更に良。治療2日後から痛み軽減。昨日まで良かったが戻ってきたとのこと。

4回目=右の鼠蹊部の過緊張が診られる。腰痛もまだある。仕事で腰に負担があったとの事。

7回目=少しずつ痛みが感じない日が多くなってきた。ほぼ下腹部と右鼠蹊部の鈍痛のみ

9回目=長時間椅子に座る事でたまに痛い。

12回目=右睾丸痛のみになった。

15回目=ほぼ痛みが消えた。

 

この病気の方はみんなそうだが、当初はストレス過多で刺激の強さには気を使って治療を続けた。治療するごとに笑顔が増え、明るくなっていくのがよく解る人でした。

 

治療例9

主訴   慢性前立腺炎     年齢 36   性別 男性   職業 会社員

症状   約1ヶ月前に血尿。それ以降下腹部、会陰部、ペニスの奥に違和感を感じる。長時間座った時や排尿後に痛みが増悪する。頻尿はなし。血尿も今はなし。

治療歴  泌尿器科にて抗生物質とセルニルトンを処方されるが変わらず。現在はセルニルトンだけ飲んでいる。

特記事項 脳性麻痺によ左右両方の下腿に萎縮が見られる。     

 週に1回くらいのペースで治療開始

1回目=脳性麻痺の影響で下半身全体に過緊張がある。下半身を中心に軽めの刺激で施術した。

2回目=1回目の治療後、少しだるさがでた。お腹は過緊張で過敏。細めの鍼で下腹部に刺鍼。

3回目=治療の度に違和感は軽減しているが、徹夜で麻雀して悪化。

4回目=良かったがセルニルトンを飲んで少し悪化したらしい。セルニルトン中止。

5回目=だいぶ痛みが軽減した。

9回目=長時間椅子に座る事でたまに下腹部に違和感が出る。

13回目=まったく痛みなし。


慢性前立腺炎は完治する可能性のある疾患です。

早い段階で適切な治療を受けてください。