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鍼灸治療って何をするの?

ひとことで鍼灸治療といってもいろいろなやり方が存在します。

鍼灸業界にはさまざまな考え方や流派が存在し、鍼灸師はその中から『自分のやり方』を選択して、患者さんの施術にあたっています。

ここでは当院で行なっている『鍼灸指圧Sweepのやり方』を解説します。

鍼灸治療の目的

鍼灸指圧Sweepの鍼灸治療での目的(ターゲット)を記します

​1.血流の改善

​血液は人体を治す上で最も重要な媒体です。細胞一つ一つに血液によって酸素は運ばれ、エネルギーを産生します。また、傷を治す血小板やさまざまな細菌と戦う白血球も血液の一部です。

​鍼灸をすることで起こる軸索反射などを介して、身体の血流を改善します。

2.水の流れの改善

水(すい)とは、東洋医学では血液以外の体内をめぐる水分の総称で、不足すると「陰虚」という乾燥した状態になり、過剰になったり滞ると「水毒」または「水滞」という状態になります。

​鍼灸をすることで、水の流れを正常化してこれら「陰虚」や「水毒」を解消することができます。

3.気の流れのコントロール

気(き)とは東洋医学では生命活動の根源のエネルギーとされ、特定の物質を指すものではありません。しかし、日本語には「気が早い」「気が散る」「気忙しい」などの言葉があり、気を意識して暮らしてきた日本人の感覚的には理解しやすいものがあるかもしれません。「気」は物質である血液や水の流れにも影響し、精神疾患や身体の感覚にも影響しています。

鍼灸には気を補う「補法」や、気を取り除く「瀉法」があり、突き詰めると鍼灸はこの「気」のコントロールがすべてと言えるかもしれません。

4.筋肉の緊張をとる

筋肉の過剰な緊張は、血流の悪化、疲労物質の蓄積、感覚の過敏などを引き起こし、さまざまな悪影響を与えます。

鍼灸治療をすることで軸索反射、脊髄反射、交感神経の抑制を誘発し、過剰な筋肉の緊張を緩めることができます。

​またその逆に、緊張が緩すぎる筋肉に適正な緊張をもたらす作用、そのどちらの力も鍼灸にはあるのです。

5.自律神経を整える

鍼灸を適切なツボに行うことで脳の視床下部を介してセロトニンやβエンドルフィンの分泌を促し、自律神経を整えることが可能です。また副交感神経である迷走神経を活性化してリラックス状態に導くこともわかっています。ストレスで分泌されるコルチゾールを抑え、過剰な興奮や血管の収縮を鎮めます。

6.関節の可動域を正常化

長年酷使してきた関節には筋肉やその他結合組織に癒着がみられ、可動域が制限されることがありますが、鍼灸によりその癒着を剥がし、過剰な筋肉の緊張を抜くことで関節の可動域を正常化することが可能です。

7.痛みを和らげる

鍼灸の鎮痛作用では、代表的なものにβエンドルフィンなどの内因性オピオイドの分泌がありますが、そのほかにもさまざまな痛みへのアプローチが可能です。痛みと言っても

炎症から起こる痛み

老廃物が貯まることで起こる痛み

神経が過剰に興奮して起こる痛み

中枢が作用して起こる痛み

などさまざまあります。

しかし、そのほとんどに鍼灸は効果を発揮する機序を持っています。

鍼灸治療のなかみ

鍼灸指圧Sweepでは20年以上の治療経験をもとに最も患者さんに効果があった治療法を選択し、施術を行なっています。

当院では主に国産のセイリン製の鍼を使用しています。

太さは0.14〜0.30、長さは3㎝〜9㎝のものを使い分けています。

​以下に記すのは現在当院が主に行なっている施術です。

​※手技を列記していますが、その順番に行うということではありません、患者さんの状態に合わせて自在に組み合わせて行なっています。

1.即刺即抜(そくしそくばつ)

「即刺即抜」とは別名「単刺」と呼ばれる鍼の手技で、鍼を一定のところまで刺した後すぐに抜く方法です。鍼灸においては最も基本的なやり方になります。しかし、基本がゆえにその奥は深く、鍼先の感覚を最大限に研ぎ澄まし患者さんの皮膚、結合組織、筋肉の状態や刺入に伴う患者さんの痛み、感情まで感じ取らなくてはいけません。その間、ひねり(捻鍼)や上下に素早く動かしたり(雀琢)して適切な刺激をあたえます。

​刺入の深さは皮膚に触れるくらいのものから8センチくらい深く.刺すこともあります。

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2.置鍼(ちしん)

置鍼とは刺した鍼から手を離し、一定の深さで鍼を置いておく手技になります。置いておく時間は30秒くらいから10分くらいになり、同時に赤外線治療器を当てることもあります。時間をかけて筋肉を緩めていきます。

​別名置き針(おきばり)と言うこともあり、言葉の響きが京都弁の『お気張り』に似ているのでなんとなく患者さんを応援しているような気持ちになります。

3.脈診(みゃくしん)

当院では患者さんの状態を把握する方法の一つとして『六部定位脈診』(ろくぶじょういみゃくしん)を行なっています。この方法は両手首の橈骨動脈を片側3ヶ所、両側で6箇所に分けて脈を取り、それを五臓六腑と対応させて行う経絡治療の診断法です。

4.塩灸(しおきゅう)

塩灸は当院で一番多く行なっているお灸の方法です。竹を切断して作った筒に油取りシートで底を作り、その上に塩をうすく引いて台座を作ります。その上にもぐさを置いて燃やし、お灸としています。皮膚の上に直接行うお灸と違い、間接的に行なっているので火傷の恐れはなく、リラックスや気のコントロールに役立ちます。

5.運動鍼(うんどうしん)

運動鍼とは、鍼を刺した状態で、患者さんに動いてもらい患部に刺激を与える手技です。当院で行う手技の中では最も刺激量が大きい手技になり、時に強い痛みを伴いますが、関節の癒着を取り、筋膜の調整にも効果は絶大です。頑固な筋肉のこりや、ぎっくり腰などの急性疾患にも有効です。

6.皮内鍼(ひないしん)

皮内鍼とは3〜6ミリの短い専用の鍼を皮膚に平行になるように刺し、専用のテープで固定する手技になります。そのまま帰宅して3日から1週間ほど普通に生活していただきます。つけている間に鍼による痛みは全くなくお風呂も通常どおり入っても問題ありません。

神経痛や関連痛、筋肉痛にも効果的です。

​より簡易な円皮鍼(えんぴしん)を使うこともあります。

7.鍉鍼(ていしん)

鍉鍼とは皮膚に刺さない『接触鍼』のことです。撫でる・押すといった優しい刺激で施術するため、鍼の苦手な方や子供の方でも安心して施術を受けていただけます。鍉鍼は主に皮膚表面や浅い筋肉を刺激し、気血水のコントロールに優れています。

8.軽擦法(けいさつほう)

鍼を刺す前には通常軽擦法と言われる優しくさするような手技を行います。これは、身体の緊張をほぐし、患者さんの体の状態を知るために行なっています。当院でも当然軽擦法は行いますが、それにプラスして指圧もよく行なっています。より深い筋肉などの情報を知ることができます。

まとめ

細かくは他にもいろいろありますが、当院でおこなっている施術が少しでもイメージしていただけたでしょうか?

『鍼灸治療って何をするの?』の問いに端的に答えるなら、

適切な場所に、適切な刺激をして、適切な体の反応を引き出して患者さんの症状を改善する。ということかと思います。

今後もより精度を上げ、もっといい方法があればどんどん取り入れていきたいと考えています。

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