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喉の詰まり感=梅核気(ばいかくき)に鍼灸ができること

執筆者の写真: tatsuro mizukami
tatsuro mizukami
5 時間前
読了時間: 4分

梅核気

「喉の奥に何かが詰まっている気がする」


「つばを飲み込むと違和感があるのに、病院の検査では『問題なし』と言われた」


「首や胸が締め付けられるような息苦しさがある」


そんな症状でお悩みではありませんか?


東洋医学では、このような状態を「梅核気(ばいかくき)」と呼びます。


今回は、病院で異常なしと言われがちな「梅核気」の原因と、鍼灸がどのようにアプローチできるのかについてお伝えします。


1. 梅核気(咽喉頭異常感症)とは?

梅核気とは、まるで「喉に梅の種(核)が引っかかっているかのような違和感」を覚える症状です。西洋医学では「咽喉頭異常感症(いんこうとういじょうかんしょう)」や「ヒステリー球」と呼ばれることもあります。


食事をしている時は気にならないのに、「ふとした瞬間や、リラックスしようとした時に喉の詰まりを感じる」のが特徴です。


東洋医学から見た原因:気(エネルギー)の滞り

東洋医学では、人の体を構成する「気・血・水(き・けつ・すい)」のうち、「気(エネルギー)」の流れが滞ること(気滞:きたい)で梅核気が起こると考えます。


特に、ストレスを受け止め、自律神経や感情のバランスをコントロールする「肝(かん)」の機能が弱まると、気が喉の周辺で渋滞を起こし、異物感や圧迫感として現れてしまうのです。


2. 梅核気に対して「鍼灸」ができる3つのアプローチ

鍼灸治療では、一時的な症状の緩和だけでなく、自律神経の調整や体の根本的なバランス改善を目指します。


① 首・肩・胸まわりの筋緊張を緩める

梅核気でお悩みの方の多くは、首や肩、鎖骨まわり、胸の筋肉が強く緊張しています。筋肉のこりが喉周辺のアプローチを妨げ、息苦しさを助長します。


鍼灸によって深い部分の筋肉(首の深層筋や胸鎖乳突筋など)に刺激を与え、緊張を緩めることで、喉の圧迫感を物理的に和らげます。


② 自律神経のバランスを整え、「気」を巡らせる

ストレスや疲労によって交感神経が優位になると、喉の粘膜や血管が収縮し、違和感を感じやすくなります。


ツボ(経穴)に鍼や灸で心地よい刺激を与えることで、副交感神経を優位にし、全身の「気(エネルギー)」の巡りを改善します。


③ 内臓(特に「肝」や「脾」)の働きを助ける

東洋医学的な視点から、ストレスを受け止める「肝」や、消化吸収を司り水分の停滞(痰湿)を防ぐ「脾」のツボを使います。体質に合わせてアプローチを変えることで、根本的な予防・再発防止へとつなげます。


3. 梅核気によく使われる代表的なツボ

施術では患者さんの身体の状態(脈や腹診)に合わせてツボを選びますが、代表的なものをいくつかご紹介します。


太衝(たいしょう): 足の甲にある「肝」の気を整えるツボ。ストレス緩和や自律神経の安定に優れています。


膻中(だんちゅう): 胸の中央にあるツボ。胸のつかえや息苦しさ、不安感を和らげます。


内関(ないかん): 手首の内側にあるツボ。自律神経を整え、胃の不快感や精神的な緊張を沈めます。


4. ご自宅でできるセルフケア

治療と合わせて、日常で以下のポイントを意識すると回復が早まります。


深呼吸(腹式呼吸)を意識する: 息を吐く時間を長くすることで副交感神経を優位にします。


喉や首元を温める: 蒸しタオルやネックウォーマーで温めると、気が巡りやすくなります。


香りのよいお茶や食材を摂る: ジャスミン茶、シソ、柑橘類など香りの良いものは「気」を巡らせる効果があります。


おわりに

病院で「異常はありません」と言われると、「気のせいなのだろうか」「このまま良くならないのでは」と不安になってしまうかもしれません。しかし、梅核気は決して気のせいではなく、「身体と心が発しているサイン」です。


鍼灸は、そうした原因の特定しづらい不調に寄り添い、身体本来の回復力を引き出すお手伝いができます。


「喉の詰まり感がとれない」「息が吸いにくい」とお悩みの方は、どうぞお気軽に当院へご相談ください。


鍼灸指圧Sweep院長
鍼灸指圧Sweep院長

このブログの著者


水上 達郎

(Mizukami Tatsuro)

「本当に信頼できる鍼灸師」を目指して2011年から札幌の地で開業中




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