逆流性食道炎に鍼灸ができること
胸やけや酸っぱいものが上がってくる感じ、のどの違和感、食後の不快感などでお悩みではありませんか。これらは逆流性食道炎でみられる代表的な症状です。今回は、逆流性食道炎に対して鍼灸に何ができるのか、注意点とともにご紹介します。

逆流性食道炎とは
逆流性食道炎は、下部食道括約筋の働きの低下や、過剰な胃の内圧の上昇がのため、胃酸や胃の内容物が食道へ逆流し、食道の粘膜に炎症が起こる病気です。胸やけ、呑酸、げっぷ、みぞおちの不快感のほか、慢性的な咳、声のかすれ、のどの違和感として現れることもあります。
まずは医療機関での診断が大切です
逆流性食道炎が疑われる場合は、自己判断だけで済ませず、まずは医療機関で診断を受けることが大切です。炎症の度合いや腫瘍の有無などは病院の検査ではっきりすることが多いので『今まで感じたことがない違和感』を感じるようなら迷わず医療機関に行きましょう。
鍼灸で出来ること
鍼灸では、腹部や背中、手足などの状態を確認し、緊張している筋肉をゆるめ、血流を改善することが可能です。またコルチゾールの分泌の抑制やβーエンドルフィンなどの分泌をうながすことで、自律神経のバランスを整え、胃腸の機能改善をうながします。ストレスや疲労が重なり、みぞおち周辺が硬くなっている方、呼吸が浅い方、胃の動きが落ちているように感じる方には、全身の状態に合わせた施術を行います。
大切なことは生活習慣の改善
逆流性食道炎を改善する上で最も大切なことは生活習慣の改善です。
食べ過ぎや早食い
脂肪分の多い食事
飲酒
喫煙
肥満
食後すぐに横になる習慣
睡眠不足
ストレス
これらの生活習慣によって胃腸の働きが乱れ、不快感が強くなります。
我々鍼灸師は、同じ胸やけでも、食生活、姿勢、冷え、便通、睡眠、仕事の緊張など、背景は人によって異なるため、症状の出る時間帯や食事との関係、服薬状況などを伺い、刺激量を一人一人調整します。腹部への強い刺激を避け、手足や背中のツボを中心に施術する場合もあります。
日常生活で見直したいポイント
一度に食べ過ぎず、ゆっくりよく噛んで食べましょう。就寝前の飲食や、食後すぐに横になることは避けます。脂肪分の多い食事、アルコール、カフェイン、香辛料などで症状が出やすい場合は、量や頻度を調整してください。腹部を締めつける服装を避け、適正体重を保つことも大切です。
夜間に症状が出る場合は、上半身を少し高くして休むと楽になることがあります。ただし、症状や持病によって適切な方法は異なるため、医師にも相談してください。
早めの受診が必要な症状
胸の強い痛み、飲み込みにくさ、繰り返す嘔吐、吐血、黒い便、急な体重減少、食事がとれない状態がある場合は、早めに医療機関を受診してください。胸痛は心臓など別の病気でも起こるため、突然の強い痛みや息苦しさがある場合は、緊急の対応が必要です。
まとめ
逆流性食道炎では、医療機関での診断と治療を基本に、食生活や睡眠、姿勢、ストレスへの対策を組み合わせることが重要です。
鍼灸では、全身の緊張や自律神経のバランスに目を向け、つらい症状に伴う負担を和らげるお手伝いをします。病院の薬を続けても不調が気になる方は、お身体の状態について一度ご相談ください。





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