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  • 花粉症に鍼灸ができること 〜つらい季節を少しでもラクに〜

    春先になると、くしゃみや鼻水、鼻づまり、目のかゆみで「仕事や家事に集中できない」「夜も眠りが浅い」と感じる方が増えます。薬で症状を抑えられる一方で、眠気や口の渇きが気になったり、体質的に合わなかったりして、「ほかの方法も試してみたい」と思う方も少なくありません。 鍼灸は、花粉そのものを消す治療ではありませんが、つらい症状が出やすい体の状態を整え、季節のストレスに負けにくいコンディションづくりを目指すケアです。ここでは、初めて鍼灸を検討する花粉症の方に向けて、鍼灸でできること、施術の流れ、期待できる変化、注意点をわかりやすくまとめます。 花粉症のつらさは「鼻・目」だけじゃない 花粉症というと鼻水やくしゃみが代表的ですが、実際には次のような不調が重なって生活の質を下げてしまうことがあります。 鼻づまりで息がしづらい、頭がぼーっとする 目のかゆみで集中できない のどのイガイガ、咳っぽさ 眠りが浅い、寝起きが重い だるさ、疲れやすさ 肩こりや首こりが強くなる(呼吸が浅くなったり、睡眠不足が影響することも) 鍼灸治療では、症状が出ている場所だけでなく、呼吸のしやすさ、睡眠、疲労感など「全体のバランス」も含めて整えていくのが特徴です。 鍼灸治療で期待できること(症状別) ※感じ方には個人差があります。ここでは「こういう変化を目指す」という方向性としてご覧ください。 1)鼻づまり・鼻水・くしゃみ 鼻づまりが強いと、口呼吸になりやすく、のどが乾いたり眠りが浅くなったりします。鍼灸では、鼻周りの違和感をやわらげつつ、呼吸がしやすい状態を目指します。「鼻が通る時間が増えた」「朝の鼻づまりが軽く感じる」といった変化を目標にすることが多いです。 2)目のかゆみ・充血 目の周りは刺激に敏感なので、強い刺激は避けながら、関連する部位も含めて整えていきます。「かゆみでこすってしまう回数が減った」「夕方のつらさが軽くなった」など、日常の負担が減る方向を目指します。 3)のどの違和感・咳っぽさ 鼻づまりによる口呼吸、乾燥、寝不足などが重なると、のどの不快感が続きやすくなります。鍼灸では、呼吸のしやすさや首・胸まわりの緊張にも目を向け、楽に過ごせる状態づくりをサポートします。 4)睡眠の質・だるさ 花粉症の季節は、症状そのものに加えて「眠れない」「疲れが抜けない」ことがつらさを増やします。鍼灸は、緊張が抜けにくい体をゆるめ、休みやすい状態へ導くことを目指します。「寝つきが良くなった」「夜中に起きる回数が減った」など、体感として現れる方もいます。 施術の流れ(初めてでも安心できるように) 1)問診:症状と生活の状況を丁寧に確認 まずは、花粉症の症状(鼻・目・のど)だけでなく、次のような点も伺います。 いつ頃から、どんな症状が強いか(朝・昼・夜の差など) 薬の使用状況(眠気が出る、効きにくい等) 睡眠、疲労、胃腸の調子、冷え、ストレス 仕事や生活リズム(忙しさ、休めているか) 「花粉症だけを見ない」のが鍼灸の良さでもあります。遠慮なく、気になることを教えてください。 2)状態の確認:体の緊張や呼吸のしやすさもチェック 首肩のこり、背中の張り、呼吸の浅さなど、花粉症の季節に出やすい体のサインを確認します。鼻づまりが強い方ほど、首や胸まわりが固くなっていることもあります。 3)施術:やさしい刺激で整える 鍼は「痛そう」と思われがちですが、髪の毛ほどの細さの鍼を使い、刺激量は体質や緊張の強さに合わせて調整します。お灸も、熱さを我慢するようなものではなく、心地よい温かさで行います。鼻や目の周りだけでなく、体全体のバランスを見ながら施術することで、症状が出やすい状態を整えていきます。 4)施術後:変化の確認とセルフケアの提案 施術後は、呼吸のしやすさ、鼻の通り、目の違和感、首肩の軽さなどを一緒に確認します。必要に応じて、日常でできるケア(温め方、過ごし方、簡単なツボ押しなど)もお伝えします。 通うペースの目安 花粉症は「季節性」のため、症状が強い時期は体の負担が大きくなりがちです。一般的には、つらい時期は間隔を詰めて整え、落ち着いてきたら間隔を空ける、という方が多いです。 また、花粉が本格化する前から体を整えておくと、シーズン中のつらさが軽く感じやすい方もいます。もちろん、今つらい最中からでも、できることはあります。 注意点(大切なので、先に知っておいてください) 1)効果の感じ方には個人差があります その日の体調、症状の強さ、睡眠や疲労の状態によって、変化の出方は人それぞれです。「すぐに鼻が通る感じがする」方もいれば、「数回で全体的にラクになってきた」方もいます。焦らず、体の反応を見ながら進めることが大切です。 2)鍼灸は医療の代わりではありません 高熱、強い息苦しさ、ゼーゼーする、目の強い痛みや視力の異常、黄色〜緑色の濃い鼻汁が続く、顔面痛が強いなどがある場合は、早めに医療機関の受診をおすすめします。鍼灸は、医療と併用しながら体調管理として取り入れる方も多いです。 3)施術当日の過ごし方 施術後は体がゆるみやすく、だるさが出ることがあります。これは体が切り替わる過程で起こることもあります。当日は、無理な運動や夜更かしを避け、できれば早めに休むのがおすすめです。 まとめ:つらい季節を「少しでもラクに」する選択肢として 花粉症は毎年のことだからこそ、「我慢する」以外の選択肢があると気持ちもラクになります。鍼灸は、鼻や目の症状だけでなく、睡眠や疲労感なども含めて整え、季節の負担に負けにくい体づくりを目指すケアです。 「鍼灸は初めてで不安」「痛いのが苦手」「薬と併用してもいい?」など、気になることがあれば、どんな小さなことでも大丈夫です。今のつらさや生活の状況を伺いながら、無理のない方法を一緒に考えていきます。つらい季節を少しでもラクに過ごすために、気軽にご相談ください。 鍼灸指圧Sweep(札幌市中央区) 札幌市中央区の鍼灸と指圧マッサージの治療院です。花粉症に伴う肩こり・頭痛・胃腸の不調・睡眠の乱れなども含めて、状態を丁寧にうかがいながら施術します。 ご相談・ご予約はお気軽にどうぞ。 鍼灸指圧Sweep/札幌市中央区 TEL:011-206-6564 MAIL:sweepmizukami@yahoo.co.jp 鍼灸指圧Sweep院長 このブログの著者 水上 達郎 (Mizukami Tatsuro) 「本当に信頼できる鍼灸師」を目指して2011年から札幌の地で開業中

  • 冷え性に鍼灸ができること

    〜「体質だから仕方ない」を変える選択肢〜 「手足がいつも冷たい」「布団に入っても足が冷えて眠れない」「夏でも冷房でつらい」——冷え性は命に関わる病気ではないと思われがちですが、日常の不快感が続くだけでなく、肩こり・頭痛・むくみ・生理痛・疲れやすさなど、さまざまな不調の土台になりやすい状態です。 そして冷えは「体質」で片づけられがちですが、体の仕組みを丁寧に見ていくと、改善の糸口が見つかることも少なくありません。今回は、冷え性に対して鍼灸がどんなことを目指せるのか、わかりやすくお伝えします。 そもそも冷え性はなぜ起こる? 体が冷える原因は一つではありません。大きく分けると、次のような要素が重なって起こります。 1)血流(循環)の問題 手足の末端が冷える方は、血液が末端まで十分に届きにくい状態になっていることがあります。長時間のデスクワーク、運動不足、筋肉量の低下、姿勢の崩れなどが影響します。 2)自律神経の乱れ 体温調節は自律神経が担っています。ストレス、睡眠不足、生活リズムの乱れが続くと、血管の収縮・拡張の切り替えがうまくいかず、冷えやすくなります。「緊張しやすい」「胃腸が弱い」「寝つきが悪い」などが一緒にある方は、このタイプが多いです。 3)筋肉量・代謝の低下 熱を作る主役は筋肉です。特に下半身の筋肉が少ないと、熱産生が落ち、冷えやすくなります。ダイエットで食事量が少ない方も、エネルギー不足で冷えが強くなることがあります。 4)ホルモン・体調の影響(女性に多い) 月経周期、更年期、産後など、ホルモン変動が大きい時期は冷えが出やすくなります。貧血傾向や低血圧が関係することもあります。 鍼灸が冷え性に対して目指すこと 鍼灸は「冷えたところを温める」だけではなく、冷えが起こりやすい体の状態そのものを整えることを目標にします。 1)血流を促し、末端まで温まりやすい体へ 鍼刺激やお灸の温熱刺激は、局所の循環を促しやすく、こわばった筋肉をゆるめる助けになります。首・肩・背中・骨盤まわり・ふくらはぎなど、血流の通り道になりやすい部位の緊張が強い方は、そこを整えることで手足の冷えが軽く感じられることがあります。 2)自律神経のバランスを整える 冷え性の背景に「交感神経が優位(緊張モードが続く)」があると、血管が収縮しやすくなり、末端が冷えやすくなります。鍼灸では、呼吸が浅い、眠りが浅い、胃腸が弱い、ストレスが抜けない、といった状態も含めて整えることを目指します。 「施術後に手足がぽかぽかする」「眠りが深くなる」という感想が多いのは、この切り替えが関係していると考えられます。 3)胃腸の働きを助け、熱を作れる体へ 東洋医学では、食べたものをエネルギーに変える力(胃腸の働き)が弱ると冷えやすい、と考えます。実際、冷え性の方には「食後に眠くなる」「下痢・便秘を繰り返す」「食欲にムラがある」などが見られることも。 鍼灸は胃腸の調子を整える方向にもアプローチできるため、「温めても戻りやすい冷え」の改善に役立ちます。 4)冷えに伴う不調(肩こり・頭痛・生理痛・むくみ等)も同時にケア 冷えは単独で存在するより、他の不調とセットになりやすいものです。鍼灸は全身の状態を見ながら施術するため、冷えだけでなく、関連する症状も一緒に軽くなることも期待できます。 冷え性のタイプ別:よくある特徴 ※あくまで目安です。実際は混ざっていることが多いです。 末端冷えタイプ:手足が冷たい/肩こり・首こりが強い/姿勢が崩れやすい お腹冷えタイプ:お腹が冷える/下痢しやすい/食後にだるい ストレス冷えタイプ:緊張しやすい/寝つきが悪い/動悸・息苦しさが出やすい むくみ冷えタイプ:夕方に脚が重い/雨の日に不調/水分代謝が悪い感じ 施術では、冷えている場所だけでなく「なぜそこが冷えるのか」を一緒に探していきます。 施術の頻度・回数の目安 冷え性は長く続いているほど、体がその状態に慣れてしまっていることがあります。目安としては、 最初の1〜4週間:週1回程度で体の反応を作る 安定してきたら:2週に1回、月1回へ 季節の変わり目(秋〜冬):早めにケアを入れると悪化しにくい もちろん、生活状況や症状の強さによって調整します。「まずは試してみたい」という方は、数回で変化の方向性を確認するのがおすすめです。 今日からできるセルフケア(温活・食事・運動) 鍼灸の効果をより活かすために、日常でできることも一緒に行うと変化が出やすくなります。 1)温活:温めるなら「首・お腹・足首」 首(後ろ)を冷やさない お腹(特に下腹部)を冷やさない 足首を守る(レッグウォーマー等) 入浴はシャワーだけで済ませず、可能なら湯船に浸かる習慣を。 2)食事:冷えやすい人ほど「欠食・極端な糖質制限」に注意 たんぱく質(肉・魚・卵・大豆)をしっかり 温かい汁物を1品足す 冷たい飲み物を常用しない 「食べているのに冷える」方は、食事量や栄養バランスが足りていないこともあります。 3)運動:下半身を動かすのが近道 かかとの上げ下げ(ふくらはぎポンプ) スクワットを少回数から 早歩き10〜20分 筋肉は熱を作り、血流を押し戻すポンプにもなります。 4)睡眠:体温調節の土台 寝不足が続くと自律神経が乱れやすく、冷えが戻りやすくなります。まずは就寝・起床時刻を大きく崩さないことが大切です。 注意点(禁忌・受診の目安) 冷え性と思っていても、背景に別の病気が隠れていることがあります。次のような場合は、医療機関での相談もおすすめします。 急に強い冷えが出てきた 体重減少、強い倦怠感、動悸、息切れがある 手指が白や紫に変色して痛む(レイノー症状が疑われる) 貧血が強い、甲状腺の病気が疑われる症状がある しびれ・麻痺・強い痛みを伴う また、妊娠中、重い持病がある方、抗凝固薬を服用中の方などは、施術前に必ずお知らせください。安全に配慮して進めます。 まとめ:冷えは「整える」ことで変わる可能性がある 冷え性は、血流・自律神経・筋肉量・胃腸の働き・生活習慣などが絡み合って起こります。鍼灸は、冷えの背景にある体の状態を整え、温まりやすい方向へ導くことを目指せるケアです。 「温めてもすぐ戻る」「毎年冬がつらい」「冷えと一緒に不調が増えてきた」——そんなときは、体からのサインかもしれません。 鍼灸指圧Sweep(札幌市中央区) 札幌市中央区の鍼灸と指圧マッサージの治療院です。冷え性に伴う肩こり・頭痛・胃腸の不調・睡眠の乱れなども含めて、状態を丁寧にうかがいながら施術します。 ご相談・ご予約はお気軽にどうぞ。 鍼灸指圧Sweep/札幌市中央区 TEL:011-206-6564 MAIL:sweepmizukami@yahoo.co.jp 鍼灸指圧Sweep院長 このブログの著者 水上 達郎 (Mizukami Tatsuro) 「本当に信頼できる鍼灸師」を目指して2011年から札幌の地で開業中

  • めまいに鍼灸ができること(薬を飲みたくない方へ)

    「めまいがつらい。でも、できれば薬は飲みたくない」——そんなお気持ちで来院される方は少なくありません。めまいは不安を強くし、仕事や家事、外出にも影響します。この記事では、病院の治療以外の選択肢として、鍼灸(しんきゅう)が“めまいに対してできること”を、やさしく分かりやすくまとめます。 まず大切:危険なめまいの見分け方(受診の目安) めまいの多くは命に関わらない一方で、まれに脳の病気など緊急性の高いケースがあります。 次のような症状がある場合は、鍼灸より先に医療機関(救急を含む)を優先してください。 突然の激しい頭痛、意識がぼんやりする 手足や顔のしびれ・麻痺、ろれつが回らない、二重に見える 歩けないほどのふらつき、強い吐き気が続く また、すでに病院で検査・診断を受けている方も、症状の変化が大きいときは再受診をご検討ください。 めまいのタイプ:よくある原因と特徴 めまいは大きく分けて「ぐるぐる回る回転性」「ふわふわする浮動性」「立ちくらみのような感じ」などがあります。代表的なものを簡単に整理します。 良性発作性頭位めまい症(BPPV) 寝返りや起き上がりなど、頭の位置を変えたときに短時間の回転性めまいが起こりやすいタイプです。耳の中の「耳石(じせき)」が関係すると言われます。 メニエール病・内耳のむくみが関係するめまい 回転性めまいに加えて、耳鳴り・耳の詰まり感・難聴などを伴うことがあります。ストレスや睡眠不足、疲労が引き金になる方もいます。 自律神経の乱れ・首肩こりが関係するふらつき 検査で大きな異常が見つからないのに、ふわふわする、目の前が揺れる、立っているのがつらい…という方がいます。緊張が続く生活、睡眠の質の低下、首肩のこり、呼吸の浅さなどが重なり、回復力が落ちている状態が背景にあることが考えられます。 薬を飲みたくない方へ:鍼灸がめまいにできること 鍼灸は、めまいそのものを「その場で止める薬」ではありません。ですが、めまいが起こりやすい体の状態を整え、回復を後押しすることを目標にします。薬が苦手な方、眠気などの副作用が気になる方にとって、体にやさしい選択肢になります。 1)首・肩・あご周りの緊張をゆるめ、血流と可動性を整える 首や肩の筋緊張が強いと、頭部への血流や姿勢バランス、呼吸の深さにも影響します。鍼やお灸、手技で過緊張をゆるめ、首の動きや肩甲帯の動きを整えることで、ふらつきが起こりにくい土台づくりを行います。 2)自律神経の“過緊張”を落ち着かせ、睡眠と回復力を支える めまいは「不安→緊張→さらにめまいが気になる」という悪循環に入りやすい症状です。鍼灸は、呼吸が深くなる・体が温まる・力が抜けるといった反応を通じて、休息モード(回復しやすい状態)へ切り替えるサポートをします。睡眠の質が上がると、症状の波が小さくなる方も多くいます。 3)胃腸の不調・冷え・むくみなど、体質面の偏りを整える めまいの背景に、食欲不振、胃もたれ、冷え、むくみ、疲れやすさが重なっていることがあります。東洋医学では、こうした全身状態を含めて体のバランスを見立てます。体質面が整うと、めまいが出にくい日が増えることがあります。 4)“耳の症状”がある方は、首周り・側頭部の循環と緊張にも着目 耳鳴りや耳の詰まり感を伴う場合、首の付け根〜側頭部の緊張、顎関節周りのこわばり、ストレスによる食いしばりなどが関係していることもあります。局所だけでなく、全身の状態を見ながら負担を減らす方向で施術します。 施術の流れ(初めての方へ) カウンセリング:めまいの種類(回転性/浮動性/立ちくらみ)、起こる状況、耳症状、睡眠、ストレス、服薬状況などを確認します。 体のチェック:首肩の緊張、姿勢、呼吸、冷え、胃腸の状態などを見て、負担のかかり方を整理します。 鍼灸・手技:刺激量は体調に合わせて調整します。怖さがある方には、細い鍼・浅い刺激・お灸中心など、やさしい方法で進めます。 施術後の説明:当日の過ごし方、セルフケア、次回の目安をお伝えします。 通院の目安(どれくらいで変わる?) めまいは「波」があるため、1回で判断しにくいことがあります。目安としては、最初の2〜4週間は週1回程度で体の反応を見ながら整え、落ち着いてきたら2週に1回、月1回へと間隔を空けていく方が多いです。 ただし、頭位めまいのように比較的短期間で変化が出やすいケースもあれば、疲労やストレスが強く関係するケースでは、睡眠や生活リズムの立て直しと並行して少し時間がかかることもあります。焦らず、体の回復力を育てるイメージで進めましょう。 ご自宅でできるセルフケア(薬に頼りすぎないために) 睡眠を最優先:就寝前のスマホ時間を短くし、湯船で体を温める 首肩を冷やさない:ストールや腹巻き、温かい飲み物を活用 呼吸を深く:1日数回、鼻から吸ってゆっくり吐く(吐く息を長めに) 急な頭の動きを避ける:症状が強い時期は、寝返りや起き上がりをゆっくり よくあるご質問 Q. 病院の薬はやめた方がいいですか? 自己判断で中止するのはおすすめしません。薬が必要な時期もあります。鍼灸は、医療機関の治療と併用しながら、体調を底上げしていく形が安心です。服薬中の方もご相談ください。 Q. 鍼は痛いですか? 感じ方には個人差がありますが、当院では刺激量を調整し、怖さがある方にはやさしい施術で進めます。緊張が強い方ほど、最初は「痛くないか」が心配になりやすいので、遠慮なくお伝えください。 Q. 施術当日の注意は? 施術後はだるさや眠気が出ることがあります。できれば無理な予定を詰めず、水分をとって早めに休むのがおすすめです。飲酒や長時間の入浴、激しい運動は当日は控えめにしましょう。 まとめ:薬が苦手な方こそ、“整える”選択肢を めまいは、体のどこか一部分だけでなく、睡眠・ストレス・首肩の緊張・冷えなどが重なって起こることがあります。鍼灸は、そうした背景を整え、回復しやすい状態へ導くことを目指します。つらさを一人で抱え込まず、まずは今の状態を一緒に整理するところから始めましょう。 ご予約・ご相談(電話のみ) 鍼灸指圧Sweep(札幌市中央区) お電話でご予約ください:011-206-6564 鍼灸指圧Sweep院長 このブログの著者 水上 達郎 (Mizukami Tatsuro) 「本当に信頼できる鍼灸師」を目指して2011年から札幌の地で開業中

  • 気管支喘息に鍼灸ができること

    気管支喘息は、気道(空気の通り道)に慢性的な炎症が起こり、咳・息苦しさ・喘鳴(ゼーゼー、ヒューヒュー)などが繰り返し出やすくなる病気です。季節の変わり目、風邪、疲労、ストレス、気温差、ハウスダストや花粉など、さまざまなきっかけで症状が揺れやすいのも特徴です。 当院にも「薬は続けているけれど、体調の波が大きい」「夜間や明け方の咳がつらい」「風邪をひくと長引いて胸が苦しい」といったご相談が増えています。 結論から言うと、鍼灸は喘息の治療(吸入薬など)の代わりにはなりません。一方で、発作が起きにくい体づくりや、呼吸が乱れやすい時期のコンディション調整など、“補助”として役立てられるケースがあります。 この記事では、喘息の方に対して鍼灸で何を目指すのか、どんな方が鍼灸を受けた方がいいのか、注意点も含めてわかりやすくまとめます。 まず大切:気管支喘息の発作時は医療機関の指示が最優先です 喘息は、気道が急に狭くなる発作が起こることがあります。息が苦しい、会話がつらい、横になると悪化する、唇が紫っぽい、吸入しても改善しない――このような場合は、鍼灸よりも先に医療機関の受診が必要です。 鍼灸は「発作を我慢して受けるもの」ではありません。安全のため、発作が強い時は受診・救急の判断を優先してください。 鍼灸で目指すこと①:呼吸に関わる筋肉の緊張をゆるめ、呼吸をしやすくする 喘息の方は、息苦しさが続くと無意識に肩が上がり、首・胸・背中の筋肉が固まりやすくなります。すると胸郭(肋骨まわり)の動きが小さくなり、呼吸が浅くなって疲れやすい状態になります。 鍼灸や手技では、首肩・胸・背中・肋骨まわり、横隔膜の動きに関わる部位の緊張を整え、「息を吐きやすい」「胸が広がりやすい」状態作りを目指します。 ※喘息は気道の炎症が本体なので、筋肉をゆるめれば治る、という話ではありません。ただ、呼吸のしづらさに“筋緊張”が上乗せされている方では、体感として楽になることがあります。 鍼灸で目指すこと②:自律神経の乱れ・ストレス反応を整え、症状の波を小さくする 喘息は、ストレスや睡眠不足、疲労が重なると悪化しやすい方が少なくありません。緊張が続くと呼吸が浅くなり、咳が出やすくなったり、夜間に目が覚めたりして、さらに疲れる…という悪循環に入りやすいのがつらいところです。 鍼灸は、リラックスしやすい状態を作り、睡眠の質や緊張の抜けやすさをサポートする目的で行うことがあります。 「季節の変わり目に崩れやすい」「忙しい時期に咳が増える」「寝つきが悪いと翌日苦しい」など、体調の波が大きい方ほど、コンディション調整として相性が良いと言えるでしょう。 鍼灸で目指すこと③:風邪をひくと長引く、咳が残る…という時期の体調管理 喘息の方は、風邪や気管支炎をきっかけに咳が長引きやすいことがあります。もちろん感染症が疑われる場合は医療機関での評価が大切ですが、回復期に「胸や背中が固まって咳が出やすい」「呼吸が浅くて疲れる」といった状態が残ることも。 このような時期に、呼吸に関わる筋緊張や全身の疲労をとる目的で鍼灸を行うことがあります。 どんな方が相談しやすい? 次のようなお悩みがある方は、鍼灸を検討してみてください。 吸入薬などの治療は継続しているが、体調の波が大きい 夜間〜明け方の咳で眠りが浅い 首肩・背中が固く、呼吸が浅い感じがする ストレスや疲労で悪化しやすい自覚がある 季節の変わり目、寒暖差で崩れやすい 風邪のあとに咳が残りやすい(受診のうえで) 施術の進め方(当院での考え方) 喘息の方には、まず「いつ・何がきっかけで悪化するか」「発作の頻度」「現在の治療内容」「睡眠・疲労・ストレス」「首肩や胸のこわばり」などを確認します。 そのうえで、呼吸がしやすい姿勢づくり、胸郭の動き、首肩〜背中の緊張、自律神経の乱れが強いサインなどを見ながら、刺激量を調整して行います。 ※喘息は個人差が大きいので、「このツボで必ず良くなる」という単純な話にはなりません。体調の波を小さくするために、全身の状態を整えることを重視します。 注意点(安全のために) 発作が強い時、息苦しさが強い時は、鍼灸より病院の受診を優先してください 吸入薬・内服など、医師の指示で行っている治療は自己判断で中断しないでください 発熱、強い感染症症状、胸痛、血痰などがある場合は医療機関へ 施術後にだるさが出ることがあります。初回は予定に余裕を持つのがおすすめです まとめ:鍼灸は「発作を止める」より「崩れにくい体づくり」の補助 気管支喘息は、医療機関での治療(吸入薬など)が基本です。そのうえで鍼灸は、呼吸に関わる筋緊張や自律神経の乱れ、疲労・睡眠の問題など、症状の波を大きくしやすい要因にアプローチし、日常のコンディションを整える“補助”としての選択肢です 「薬は続けているけれど、体調の波をもう少し小さくしたい」「呼吸が浅くて疲れやすい」「季節の変わり目が不安」などがあれば、一度ご相談ください。状態を確認しながら、無理のない範囲でサポートしていきます。 鍼灸指圧Sweep院長 このブログの著者 水上 達郎 (Mizukami Tatsuro) 「本当に信頼できる鍼灸師」を目指して2011年から札幌の地で開業中

  • シンスプリントに鍼灸指圧ができること

    「走るとすねの内側がズキズキする」 「練習を休むと少し楽だけど、再開するとまた痛い」 そんな症状が続くとき、疑われる代表がシンスプリント(脛骨過労性骨膜炎)です。中高生の部活(陸上・サッカー・バスケ)や、ランニングを始めた方に多く、放っておくと長引いたり、疲労骨折に近づいてしまうこともあります。 この記事では、シンスプリントの基本と、鍼灸・指圧がどこに役立つのかを、できるだけわかりやすくまとめます。 シンスプリントとは?「骨」そのものより、周囲の負担が積み重なる痛み シンスプリントは、すね(脛骨)の内側あたりに痛みが出るスポーツ障害の総称として使われます。多くは、走る・跳ぶ動作の繰り返しで、すね周囲の筋肉や骨膜に牽引ストレスがかかり続けることで炎症や痛みが起きます。 よくある特徴は次の通りです。 すねの内側(下1/3〜中1/3)に沿って痛む 押すと広い範囲が痛い(点ではなく“面”で痛い) 走り始めや練習後に痛みが強い 休むと軽くなるが、再開でぶり返す ※痛みが一点に鋭く出る、腫れが強い、安静でも痛い、ジャンプで響く…などは疲労骨折の可能性もあるため、早めの整形外科受診が安心です。 なぜ起きる?部活・ランナーに多い「負担の条件」 シンスプリントは「フォームが悪いから」だけで起きるわけではなく、いくつかの条件が重なると発症しやすくなります。 練習量が急に増えた(新入部員・大会前・走り込み) 硬い路面、合わないシューズ、すり減った靴 ふくらはぎ〜足首の柔軟性低下 足部のアライメント(扁平足傾向など) 股関節・体幹の安定性低下で、下腿に負担が集中 つまり、局所(すね)だけでなく、足首〜膝〜股関節、体幹までの連動が崩れると、すねに“しわ寄せ”が来やすいのです。 シンスプリントに対して鍼灸ができること 鍼灸は「炎症を直接消す魔法」ではありません。ですが、シンスプリントで問題になりやすい ①痛みの過敏化 ②筋肉の過緊張と循環不良 ③回復を邪魔する使い方のクセ に対して、鍼灸や指圧はアプローチして改善することができます。 1)痛みを落ち着かせ、練習・日常の負担を下げる 痛みが続くと、身体は無意識にかばい、フォームが崩れます。すると別の部位(膝・足首・股関節)まで痛くなる悪循環に入りがちです。 鍼灸では、すね周囲(後脛骨筋・ヒラメ筋・腓腹筋など)や関連部位の緊張を緩和し、痛みの出方をマイルドにすることを狙います。 2)ふくらはぎ〜足首の硬さをゆるめ、牽引ストレスを減らす シンスプリントは、すねの内側に付着する筋群の牽引が関わることが多く、特にふくらはぎの硬さが強いと負担が増えます。 鍼やお灸、指圧で筋緊張と循環を改善することで、結果としてすねへの引っ張りを減らす方向に持っていきます。 3)「すねだけ治療」ではなく、連動(股関節・足部)も含めて整える 当院では、痛い場所だけでなく、足首の可動域、足底の使い方、股関節の動き、体幹の安定性なども確認し、必要に応じて施術ポイントを組み立てます。 シンスプリントは“局所の炎症”に見えて、実際は動作の連鎖の問題が背景にあることが多いからです。 施術の進め方(当院の考え方) 鍼灸指圧Sweepでは、次の流れで進めます。 痛みの場所・範囲・出る条件を確認(疲労骨折が疑わしい所見があれば受診提案) すね周囲の筋緊張、足首の硬さ、荷重のクセをチェック 鍼灸+指圧で過緊張と循環を整え、痛みの過敏さを下げる 再発しやすい動き・練習条件の整理(休み方、再開の目安も含む) 「休めば治るはず」と我慢して長引くケースが多いので、早めに“回復の軌道”に乗せることを重視しています。 自分でできる対策(来院前後におすすめ) 痛みが強い時期は、走る量・強度を一段落とす(ゼロにできない場合も“減らす”が大事) ふくらはぎのストレッチは“痛気持ちいい”範囲で(強くやりすぎない) シューズの見直し(すり減り、サイズ、クッション性) 痛みが一点で鋭い/安静でも痛い場合は無理をしない こんな方はご相談ください 練習を休んでも再開するとすぐ痛む 大会が近く、できる範囲で早く落ち着かせたい すね以外(膝・足首)も違和感が出てきた ストレッチやアイシングだけでは変化が乏しい 鍼灸指圧は、シンスプリントの回復を邪魔している要因(過緊張・循環不良・連動の崩れ)にアプローチし、痛みの悪循環を断つための選択肢になります。 ご予約・ご相談は、鍼灸指圧Sweep(札幌市中央区)までお気軽にどうぞ。 鍼灸指圧Sweep院長 このブログの著者 水上 達郎 (Mizukami Tatsuro) 「本当に信頼できる鍼灸師」を目指して2011年から札幌の地で開業中

  • 膀胱炎が治った人の話

    最近来られた膀胱炎の方の患者様の声を掲載します。 同じような辛い症状を抱えている方に読んでいただきたいと思います。 ​クリックすると拡大します ​ 膀胱炎 同じ症状でお困りの方に教えたい気持ちでいっぱいです お名前  M,M 年齢 70歳    性別  女性 ​症状 膀胱や骨盤の辺りの重い刺すような 痛み ​ 来院前の状態 ​膀胱炎になり、抗生剤で菌はなくなったものの、痛みが消えず、泌尿器科で処方された漢方(竜胆瀉肝湯と猪苓湯合四物湯)と鎮痛剤(ソランタール)を服用し続けたが、4ヶ月経ってもいっこうに改善せず、常に痛みを感じながら生活していた。(数年前、同じ症状が出た時はこれらの薬で1ヶ月で治ったのだが) 当院の感想など何でも結構です ​これは「慢性膀胱痛症候群」(病変のないタイプの間質性膀胱炎のこと)という原因不明の疾患で、治療方法もこれといった薬もない、とのこと。 ほとほと困り果て、ネットで検索しているうち、当院を発見し、まさに藁にもすがる思いで訪れました。本当に驚いたのですが、施術当日から痛みが薄れ、翌日、翌々日も非常に楽に暮らせました。そこで、もう少し安定させたいと思い、2週間で計3回受けたところです。​ この間、何度か、あれ?と怪しくなることもありましたが、その痛みも長続きせず、すぐ楽になり、以前の傷みのない暮らしにほとんど戻ったように感じています。初めての鍼灸でしたが、その効果に感激しています。本当に有難うございました。とても良い先生だと思います。 ​同じ症状でお困りの方に教えたい気持ちでいっぱいです。 院長より お褒めのお言葉ありがとうございました。嬉しいです。藁にもすがる思いの方の期待に応えられて本当に良かったです。これからも一人一人の患者さんと一期一会の気持ちで真剣に治療に取り組んで参ります。​​ 鍼灸指圧Sweep院長 このブログの著者 水上 達郎 (Mizukami Tatsuro) 「本当に信頼できる鍼灸師」を目指して2011年から札幌の地で開業中

  • 潰瘍性大腸炎に鍼灸ができること

    潰瘍性大腸炎(UC)は、大腸の粘膜に炎症が起こり、下痢、血便、腹痛、便意切迫感、倦怠感などが続く慢性疾患です。治療の中心は医療機関での検査・薬物療法であり、鍼灸はそれらの代替ではありません。 そのうえで東洋医学では、病名だけで体を一括りにせず、「いま、その人の体がどんな状態に傾いているか」を丁寧にみていきます。潰瘍性大腸炎の方は、症状の波(寛解と再燃)に加え、冷え・疲労・睡眠不足・ストレスなどでお腹の調子が揺れやすいことが多く、 鍼灸はその“揺れ”を小さくするための体づくりに効果的です。 東洋医学でみる潰瘍性大腸炎:大腸だけでなく「脾・肝・腎」のバランス 東洋医学では、腸の症状を「大腸だけの問題」とは見ません。消化吸収や水分代謝に関わる「脾(ひ)」、体を温め巡らせる「腎(じん)」、気の巡りとストレス反応に関わる「肝(かん)」など、複数の働きのバランスとして捉えます。 同じ潰瘍性大腸炎でも、次のように体質傾向を分けることができます。 脾虚(ひきょ)タイプ:疲れやすい、食後にだるい、軟便・下痢になりやすい 肝鬱(かんうつ)タイプ:緊張やストレスで腹痛・便意が強まる、胸脇が張る、ため息が増える 腎陽虚(じんようきょ)タイプ:冷えが強い、朝方に下しやすい、腰がだるい、回復力が落ちている 湿熱(しつねつ)タイプ:熱感、粘り気のある便、肛門周囲の灼熱感、口の渇きなど(状態によっては医療機関優先) 鍼灸では、脈・舌・腹の緊張、冷え、睡眠、食欲、疲労の質などを手がかりに、いまの偏りを見立て、整える方向を決めます。 潰瘍性大腸炎の腹痛・張り・便意切迫感に:気の巡りを整える鍼灸 潰瘍性大腸炎のつらさは「痛み」だけでなく、急な便意や腹部の不快感が生活の自由度を奪う点にあります。東洋医学では、ストレスで気が滞る状態を肝鬱と捉え、気の巡りが悪いと痛みや張り、急な便意が出やすいと考えます。 鍼灸では、みぞおち〜脇腹、下腹部、背中、手足のツボを使い、呼吸が深くなる方向へ導きながら腹部の過緊張をほどいていきます。「お腹が柔らかくなった」「張りが抜けた」「トイレの不安がなくなった」といった体感の変化を感じていただけると思います。 下痢しやすい・疲れやすい体質に:脾を補って「波」を小さくする 東洋医学でいう脾は、食べたものをエネルギーに変え、体の水分バランスを保つ要のような存在です。脾が弱ると、疲れやすい・食後にだるい・軟便になりやすいなどが出やすく、体調の波も大きくなりがちです。 鍼灸では、胃腸の働きを支えるツボや、全身の気血を補うツボを用い、回復力の底上げを狙います。寛解期でも「疲れるとすぐ崩れる」方は、症状が出てから追いかけるより、崩れにくい体の土台づくりが重要になります。 腎を温めて回復力を支える 北海道のように寒暖差が大きく、冷えが生活に入り込みやすい地域では、「冷え」によりが腸の不調が助長される方も少なくありません。東洋医学では、体を温める力(腎陽)が弱ると、朝方の下痢、腰のだるさ、冷え、疲労の抜けにくさが出やすいと考えます。 このタイプでは、刺激量を控えめにしつつ、お灸や温める施術を組み合わせて「温めて巡らせる」ことを重視します。冷えが和らぐと、腹部のこわばりや不快感が軽く感じられると思います。 潰瘍性大腸炎と睡眠:東洋医学でも「回復の要」 睡眠は、気血を養い、回復力を立て直す時間です。眠りが浅い、途中で目が覚める、夢が多いなどが続くと、日中の緊張が抜けず、腸の症状も揺れやすくなります。 鍼灸では、自律神経の過緊張を緩め、頭・首肩・背中のこわばりを改善、眠りに入りやすい状態を作ること目指します。睡眠が整うと、食欲や気分、疲労感にも良い連鎖が起こりやすく、結果として体調が改善していきます。 鍼灸を受けるタイミングと注意点(医療機関の治療が軸) 鍼灸は、炎症の評価や薬の調整を行うものではありません。 血便の増加、発熱、強い腹痛、急激な体重減少、脱水が疑われる場合などは、まず医療機関への相談が優先です 。 鍼灸は、主治医の治療方針を軸にしながら、寛解期〜不安定期の「体調の波」「冷え」「緊張」「睡眠」「疲労」といった周辺要因を整える併用ケアとして活用されるのがいいと思います。 まとめ:潰瘍性大腸炎は「病名」より、いまの体を整える 潰瘍性大腸炎は、同じ診断名でも体の状態は人それぞれです。東洋医学の強みは、症状の背景にある冷え・疲労・気の滞り・回復力の低下などを丁寧に見立て、いま必要な方向を見つけ、そこへ体を向かわせることにあります。 「再燃しないように整える」「崩れたときに戻りやすい体を作る」「生活の質を守る」——そのための選択肢として、鍼灸があります。 鍼灸指圧Sweep(札幌市中央区)では、潰瘍性大腸炎の方に対して、医療機関での治療を大切にしながら、東洋医学の視点で「冷え」「疲労」「ストレスによる緊張」「睡眠の乱れ」など体調の土台を整えるサポートを行っています。北海道は季節の寒暖差や冷えの影響を受けやすい地域でもありますので、「お腹が冷えると調子が崩れる」「疲れると波が出る」といったお悩みがある方は、無理のない範囲で一度ご相談ください。 鍼灸指圧Sweep院長 このブログの著者 水上 達郎 (Mizukami Tatsuro) 「本当に信頼できる鍼灸師」を目指して2011年から札幌の地で開業中

  • テニス肘に鍼灸ができること

    テニス肘は、日常生活やスポーツ活動で腕や肘に痛みを感じる多くの人が悩む症状です。特にテニスやゴルフ、重い物を持つ作業をする人に多く見られます。痛みが続くと仕事や趣味にも支障が出るため、早めの対処が求められます。鍼灸治療により、テニス肘の痛みを和らげ、回復を助けることが可能です。この記事では、テニス肘の原因や症状、そして鍼灸治療がどのように役立つかを詳しく解説します。 テニス肘とは何か テニス肘は、正式には 「上腕骨外側上顆炎」 と呼ばれ、肘の外側にある腱の炎症が原因で起こります。テニスのスイング動作の繰り返しや、手首を使う動作が多い仕事で発症しやすいです。痛みは肘の外側に集中し、物を持ち上げたり手首を動かしたりすると悪化します。 主な症状 肘の外側の痛みや圧痛 手首を動かすときの痛み 握力の低下 日常動作での違和感や痛み 痛みが強くなると、簡単な動作でも困難になるため、早期のケアが重要です。 テニス肘の原因とメカニズム テニス肘は、肘の外側に付着する筋肉の腱が繰り返しの負荷で微細な損傷を受け、炎症や腱の変性が起こることで発症します。特に手首を伸ばす筋肉群が影響を受けやすいです。 繰り返しの動作 :テニスのバックハンドスイングや重い物の持ち運びなど 筋肉の疲労 :筋肉の柔軟性低下や筋力不足 姿勢の問題 :肘や手首の使い方の悪さ これらの要因が重なることで、腱に負担がかかり痛みが生じます。 鍼灸治療がテニス肘にできること 鍼灸は、体の自然治癒力を高める伝統的な治療法です。テニス肘に対しては、痛みの軽減や炎症の抑制、筋肉の緊張緩和に効果が期待できます。 鍼灸の具体的な効果 痛みの緩和 鍼を刺すことで神経を刺激し、痛みを感じる信号を抑制します。また、エンドルフィンなどの自然な鎮痛物質の分泌を促します。 血流の改善 鍼灸は局所の血行を良くし、炎症を抑え、損傷した組織の修復を助けます。 筋肉の緊張緩和 筋肉のこわばりを和らげ、動きをスムーズにします。 自己治癒力の向上 体全体のバランスを整え、自然治癒力を高めることで再発防止にもつながります。 鍼灸治療の流れ 問診と検査 痛みの場所や程度、生活習慣を詳しく聞き取り、肘の状態を確認します。 鍼の施術 肘周辺や関連する経絡(けいらく)に鍼を刺します。痛みのある部分だけでなく、全身のバランスを考慮した施術も行います。 お灸の使用 必要に応じてお灸を使い、温熱効果で血行促進を図ります。 アフターケアの指導 日常生活での注意点やストレッチ、筋力トレーニングのアドバイスをお話しします。 鍼灸治療の実際の効果と事例 鍼灸治療は、病院での薬物療法や理学療法と組み合わせることで、より効果的にテニス肘の症状を改善できます。実際に鍼灸を受けた患者の多くは、数回の施術で痛みが軽減し、日常生活の質が向上しています。 具体的な事例 40代男性のケース 仕事でパソコン作業が多く、肘の痛みが続いていた。週に1回の鍼灸治療を3ヶ月続けた結果、痛みが半減し、仕事の効率も上がった。 50代女性のケース ガーデニングが趣味で重い道具を使うことが多かった。鍼灸治療とストレッチ指導で痛みが改善し、趣味を楽しめるようになった。 これらの例は、鍼灸が痛みの緩和だけでなく、生活の質を高める役割も果たしていることを示しています。 鍼灸治療を受ける際の注意点 鍼灸治療は安全な方法ですが、以下の点に注意してください。 信頼できる施術者を選ぶ 国家資格を持つ経験豊富な鍼灸師に施術を受けることが大切です。 症状の正確な診断を受ける 痛みの原因がテニス肘以外の場合もあるため、整形外科などで診断を受けてから鍼灸を始めると安心です。 体調や持病を伝える 血液疾患や感染症、妊娠中の場合は施術前に必ず相談してください。 施術後のケアを守る 無理な動作を避け、指導されたストレッチや休息をしっかり行いましょう。 日常生活でできるテニス肘の予防とケア 鍼灸治療と合わせて、日常生活での予防やケアも重要です。 適切な休息を取る 肘に負担がかかる動作を続けないようにしましょう。 ストレッチを習慣にする 肘や手首の筋肉を柔らかく保つことで、負担を減らせます。 筋力トレーニングを行う 腕や肩の筋肉を鍛えることで、肘への負担を軽減します。 正しい姿勢を意識する 作業時の姿勢を見直し、肘や手首に無理な力がかからないようにしましょう。 適切な道具を使う テニスラケットやゴルフクラブのグリップサイズを 自分に合ったものに変えることも効果的です。 鍼灸治療を始める前に知っておきたいこと 鍼灸は即効性がある場合もありますが、症状の程度や個人差によって効果の現れ方は異なります。継続的な治療と生活習慣の改善が必要です。 施術の流れと通院ペース 初回は症状やお悩みを詳しくお聞きし、お一人おひとりに合った施術プランをご提案します。 症状が安定するまでは、週1〜2回の施術をおすすめしています。その後は、状態を見ながら2週間に1回、月1回とペースを調整していきます。 まとめ テニス肘は鍼灸治療で比較的短期で痛みが消えることが多い疾患ですが、放っておくと癖になったり、長期にわたる治療が必要になる場合もあります。つらい症状に悩まされている方は、ぜひ一度ご相談ください。 鍼灸指圧Sweepは、あなたの健康を多角的にサポートするパートナーでありたいと考えています。現代医学と東洋医学、それぞれの良さを活かしながら、より良い毎日を送るお手伝いをさせていただきます。 ご予約・お問い合わせは、お電話(011-206-6564)からお気軽にどうぞ。お待ちしております。 鍼灸指圧Sweep院長 このブログの著者 水上 達郎 (Mizukami Tatsuro) 「本当に信頼できる鍼灸師」を目指して2011年から札幌の地で開業中

  • バセドウ病に鍼灸ができること|症状緩和から日常生活のサポートまで

    バセドウ病と診断され、不安を抱えている方も多いのではないでしょうか。動悸、手の震え、体重減少、疲れやすさ…これらの症状に日々悩まされている方に、鍼灸治療がどのようなサポートができるのかをお伝えします。 バセドウ病とは? バセドウ病は、甲状腺が過剰に働き、甲状腺ホルモンが多く分泌される自己免疫疾患です。20〜40代の女性に多く発症し、日本では約1000人に1〜2人が罹患すると言われています。 主な症状として、動悸・頻脈、手指の震え、体重減少(食欲があるのに痩せる)、発汗増加・暑がり、イライラ・不眠、眼球突出(バセドウ眼症)、倦怠感・疲れやすさなどが挙げられます。これらの症状は、日常生活の質を大きく低下させることがあります。 現代医学での治療について バセドウ病の治療は主に3つあります。抗甲状腺薬による薬物療法、放射性ヨウ素治療、そして手術療法です。多くの方がまず薬物療法から始めますが、長期間の服用が必要なことや、副作用への不安を感じる方もいらっしゃいます。 当院では、これらの現代医学的治療を否定するものではありません。むしろ、専門医の指導のもとで適切な治療を受けていただくことが最も重要です。鍼灸治療は、その治療と並行して、身体の調子を整えるサポート役として位置づけています。 鍼灸がバセドウ病に対してできること 鍼灸治療は、バセドウ病そのものを「治す」治療ではありませんが、以下のような形で患者さんの生活の質を向上させるお手伝いができます。 1. 自律神経のバランス調整 バセドウ病では、甲状腺ホルモンの過剰により交感神経が優位になりがちです。鍼灸治療は、副交感神経の働きを促し、自律神経のバランスを整える効果があります。これにより、動悸や発汗、イライラ感などの症状緩和につなげます。 2. 動悸・頻脈の緩和 動悸は、バセドウ病患者さんが最もつらいと感じる症状の一つです。内関(ないかん)や神門(しんもん)といったツボへの施術は、心臓の働きを落ち着かせ、動悸を和らげる効果が多く報告されています。 3. 手の震えへのアプローチ 手指の震えは、字を書く、箸を持つなどの日常動作に支障をきたします。鍼灸では、合谷(ごうこく)や曲池(きょくち)などのツボを用いて、筋肉の緊張を緩和し、震えの軽減をサポートします。 4. 不眠・イライラの改善 甲状腺機能亢進により、眠れない、気持ちが落ち着かないという方が多くいらっしゃいます。鍼灸治療により、リラックス効果を促し、睡眠の質を高めるお手伝いをします。百会(ひゃくえ)や安眠(あんみん)などのツボが効果的です。 5. 倦怠感・疲労感の軽減 代謝が亢進することで、常にエネルギーを消耗している状態が続きます。鍼灸治療では、足三里(あしさんり)や関元(かんげん)といったツボを用いて、全身の気血の巡りを改善し、疲労回復を促します。 当院の施術について 当院では、鍼(はり)、灸(きゅう)、指圧を組み合わせた施術を行っています。 【鍼治療】 髪の毛ほどの細い鍼を使用し、ほとんど痛みを感じることなく施術を受けていただけます。使い捨ての鍼を使用しているため、衛生面も安心です。自律神経の調整、血行促進、筋肉の緊張緩和に効果があります。 【灸治療】 もぐさを使った温熱療法で、冷えの改善や免疫力の向上をサポートします。じんわりとした温かさが心地よく、リラックス効果も高いです。バセドウ病の方は体温調節が難しいこともありますので、症状に合わせて適切な温度で施術します。 【指圧治療】 ツボを指で押すことで、気血の流れを促進し、筋肉のこわばりをほぐします。鍼や灸が苦手な方にも受けやすい施術です。肩こりや首のこりなど、ストレスによる身体の不調にも効果的です。 通院中の方へ ― 注意点とお願い 鍼灸治療を受けていただくにあたり、いくつかの注意点があります。 現在の服薬状況、検査結果(甲状腺ホルモン値など)を施術前にお知らせください。 症状の急激な悪化や、発熱、強い動悸などがある場合は、まず主治医にご相談ください。 甲状腺クリーゼ(重篤な合併症)の兆候がある場合は、直ちに医療機関を受診してください。 施術の流れと通院ペース 初回はカウンセリングを含めて60〜90分程度お時間をいただきます。症状やお悩みを詳しくお聞きし、お一人おひとりに合った施術プランをご提案します。 症状が安定するまでは、週1〜2回の施術をおすすめしています。その後は、状態を見ながら2週間に1回、月1回とペースを調整していきます。 まとめ バセドウ病は長期にわたる治療が必要な疾患ですが、鍼灸治療を併用することで、症状の緩和や生活の質の向上が期待できます。動悸、手の震え、不眠、倦怠感など、つらい症状に悩まされている方は、ぜひ一度ご相談ください。 私たちは、あなたの健康を多角的にサポートするパートナーでありたいと考えています。現代医学と東洋医学、それぞれの良さを活かしながら、より良い毎日を送るお手伝いをさせていただきます。 ご予約・お問い合わせは、お電話(011-206-6564)からお気軽にどうぞ。お待ちしております。 鍼灸指圧Sweep院長 このブログの著者 水上 達郎 (Mizukami Tatsuro) 「本当に信頼できる鍼灸師」を目指して2011年から札幌の地で開業中

  • クローン病に鍼灸ができること

    クローン病は、口から肛門までの消化管のあらゆる部位に炎症が起こりうる慢性の炎症性腸疾患です。腹痛、下痢、体重減少、発熱、倦怠感など、様々な症状が現れ、患者さんの日常生活に大きな影響を与えます。現代医学では、抗炎症薬、免疫抑制剤、生物学的製剤などの薬物療法が中心となりますが、これらの治療と並行して、鍼灸治療が症状の緩和や体質改善に役立つことがあります。本記事では、クローン病に対する鍼灸治療の可能性について詳しくご紹介します。 クローン病とは クローン病は、原因不明の慢性炎症性腸疾患で、厚生労働省の指定難病の一つです。主に小腸と大腸に炎症が起こりますが、消化管のどの部位にも発症する可能性があります。10代後半から30代前半の若い世代に発症することが多く、男性にやや多い傾向があります。 主な症状としては、腹痛(特に右下腹部)、慢性的な下痢、血便、体重減少、発熱、倦怠感、貧血などがあります。また、腸管の狭窄(狭くなること)、瘻孔(腸と他の臓器や皮膚との間に異常な通路ができること)、膿瘍(膿がたまること)などの合併症が起こることもあります。さらに、関節炎、皮膚症状、眼の炎症など、消化管以外の症状(腸管外合併症)が現れることもあります。 クローン病は完治が難しく、寛解(症状が落ち着いている状態)と再燃(症状が悪化する状態)を繰り返すことが多いため、長期的な治療と生活管理が必要となります。 東洋医学から見たクローン病 東洋医学では、クローン病は主に「泄瀉(せっしゃ)」や「腹痛」「痢疾(りしつ)」などの範疇で捉えられます。その病態は、主に以下のような証(しょう)として分析されます。 脾胃虚弱(ひいきょじゃく) 消化吸収を司る「脾」と「胃」の機能が低下した状態です。食欲不振、軟便や下痢、腹部の膨満感、倦怠感、顔色の悪さなどの症状が現れます。クローン病による慢性的な消化器症状は、この証と関連していることが多いです。 脾腎陽虚(ひじんようきょ) 脾の虚弱が長期化し、さらに「腎」の陽気(体を温めるエネルギー)も不足した状態です。早朝の下痢(五更泄瀉)、冷え、腰のだるさ、むくみなどの症状が見られます。クローン病が長期化した場合に見られることがあります。 肝脾不和(かんぴふわ) ストレスなどにより「肝」の気の流れが滞り、それが「脾」の機能に影響を与えた状態です。ストレスや緊張で症状が悪化する、腹痛と下痢を繰り返す、腹部の張り、イライラなどの症状が見られます。クローン病の症状がストレスで悪化しやすい場合、この証が関係していることがあります。 湿熱内蘊(しつねつないうん) 体内に「湿」と「熱」が停滞した状態です。下痢、粘血便、肛門の灼熱感、口の渇き、発熱などの症状が見られます。クローン病の活動期(炎症が強い時期)には、この証に該当することが多いです。 鍼灸治療で期待できる効果 鍼灸治療は、クローン病そのものを根治する治療ではありませんが、以下のような効果が期待できます。 腹痛の緩和 鍼灸治療は、鎮痛効果があることが知られています。クローン病による慢性的な腹痛に対して、痛みを和らげる効果が期待できます。鍼刺激により、エンドルフィンなどの鎮痛物質の分泌が促進されると考えられています。 消化機能の改善 鍼灸治療は、胃腸の蠕動運動を調整し、消化機能を改善する効果があります。下痢の頻度を減らしたり、食欲を改善したりする効果が期待できます。特に足三里などの消化器系に関連するツボへの施術が有効です。 ストレス・不安の軽減 慢性疾患を抱えることによる精神的なストレスや不安は、症状を悪化させる要因となりえます。鍼灸治療は、自律神経を調整し、リラックス効果をもたらします。ストレス管理はクローン病の症状コントロールにおいて重要な要素です。 睡眠の質の改善 腹痛や頻回の排便により、睡眠が妨げられることがあります。鍼灸治療は、心身をリラックスさせ、睡眠の質を改善する効果があります。良質な睡眠は、体の回復力を高め、全身の健康状態の改善につながります。 倦怠感・疲労感の軽減 クローン病では、炎症や栄養吸収障害により、慢性的な倦怠感や疲労感を感じることが多いです。鍼灸治療は、気血の流れを改善し、全身のエネルギーを高める効果があります。 クローン病治療でよく使用されるツボ クローン病の鍼灸治療では、患者さんの証や症状に応じて様々なツボを使用します。代表的なツボをご紹介します。 足三里(あしさんり) 膝の下、すねの外側にある胃経のツボです。消化機能を高め、気を補う効果があります。クローン病による消化器症状全般に広く用いられる、最も重要なツボの一つです。免疫機能の調整にも効果があるとされています。 中脘(ちゅうかん) おへそとみぞおちの中間にあるツボです。胃腸の機能を調整し、腹痛や腹部膨満感を和らげる効果があります。消化不良や食欲不振にも用いられます。 天枢(てんすう) おへその左右にあるツボです。大腸の機能を調整し、下痢や便秘、腹痛に効果があります。クローン病で特に大腸に症状がある場合によく用いられます。 関元(かんげん) おへその下にあるツボです。元気(根本的なエネルギー)を補い、体を温める効果があります。脾腎陽虚の証に対して特に有効で、冷えを伴う下痢や倦怠感の改善に用いられます。 太衝(たいしょう) 足の甲にある肝経のツボです。肝の気の流れを整え、ストレスによる症状を和らげる効果があります。肝脾不和の証に対して用いられ、ストレスで症状が悪化する場合に効果的です。 三陰交(さんいんこう) 足の内くるぶしの上にあるツボで、肝・脾・腎の三つの経絡が交わる重要なツボです。消化機能を高め、血行を促進し、全身のバランスを整える効果があります。 鍼灸治療を受ける際の注意点 クローン病に対して鍼灸治療を検討される際は、以下の点にご注意ください。 必ず主治医に相談する 鍼灸治療はあくまで補完療法です。クローン病の標準治療(薬物療法など)を自己判断で中止したり変更したりせず、必ず主治医と相談の上で鍼灸治療を併用してください。 活動期は慎重に クローン病の活動期(炎症が強く症状が悪化している時期)には、鍼灸治療の適応について慎重な判断が必要です。寛解期に症状の安定や再燃予防を目的として受けることが多いです。 定期的な検査を継続する 血液検査、内視鏡検査などの定期的なモニタリングは必ず継続してください。自覚症状だけでなく、客観的なデータで病状を把握することが重要です。 経験豊富な鍼灸師を選ぶ 炎症性腸疾患に対する鍼灸治療は、専門的な知識と経験が必要です。消化器疾患や慢性疾患の治療経験がある鍼灸師を選ぶことをお勧めします。 体調の変化を伝える 治療中は、体調の変化や新たな症状があれば、すぐに鍼灸師と主治医の両方に伝えてください。特に、発熱、激しい腹痛、血便の増加などの症状がある場合は、すぐに医療機関を受診してください。 まとめ クローン病は、長期にわたる治療と生活管理が必要な疾患です。現代医学的な治療を基本としながら、鍼灸治療を併用することで、症状の緩和やQOL(生活の質)の向上が期待できます。 東洋医学は、体全体のバランスを整えることを重視します。クローン病による様々な不調に悩まれている方は、ぜひ一度鍼灸治療をご検討ください。当院では、クローン病をはじめとする消化器疾患に対する鍼灸治療の経験が豊富です。お一人おひとりの体質や症状に合わせた丁寧な施術を心がけております。 ご不明な点やご相談がございましたら、お気軽にお問い合わせください。皆様の健康をサポートできることを楽しみにしております。 鍼灸指圧Sweep院長 このブログの著者 水上 達郎 (Mizukami Tatsuro) 「本当に信頼できる鍼灸師」を目指して2011年から札幌の地で開業中

  • 不安神経症に鍼灸ができること

    不安で胸がざわつく、息が浅い、眠れない…。そんな状態が続くと、日常の小さなことさえ負担に感じてしまいます。この記事では、初めて鍼灸を検討する方に向けて、『不安神経症(不安が強い状態)』に対して鍼灸でできることを、やさしく整理してお伝えします。 不安神経症ってどんな状態? ここでいう『不安神経症』は、強い不安や緊張が続き、体にもさまざまな反応が出ている状態を指します。たとえば、次のような症状が重なって起こることがあります。 動悸・息苦しさ 胃の不快感・食欲の低下 肩こり・首こり・頭痛 眠りが浅い・途中で目が覚める 手足の冷え・ほてり・汗 不安は『気持ちの問題』だけではなく、体の緊張(自律神経の乱れ)として現れることが多いのが特徴です。 鍼灸が目指すのは『緊張をゆるめて、回復しやすい状態に戻す』こと 鍼灸は、不安そのものを“消す”というより、体にかかり続けている緊張をゆるめ、呼吸・睡眠・胃腸・血流などの働きを整え、回復しやすい土台を作ることを得意としています。 鍼灸で期待できる変化 個人差はありますが、施術によって次のような変化を目にすることが多いです。 呼吸が深くなり、胸のつかえが軽くなる 寝つきが良くなり、途中で起きる回数が減る 胃腸の不調(ムカムカ、食欲低下、下痢・便秘)が落ち着く 首・肩のこわばりがゆるみ、頭痛が起こりにくくなる 『不安が来そう』なときに、体のサインに早く気づけるようになる 初めての鍼灸、痛くない?こわくない? 鍼は髪の毛ほどの細さのものを使い、強い痛みが出ることは多くありません。『チクッとする』『重だるい感じがする』など、刺激の感じ方は人それぞれです。心配な方には、刺激量を少なくしたり、刺さない鍼を中心にしたりと調整することができます。 通院の目安(はじめの一歩) 不安が強い時期は、体が常に緊張しやすいため、最初は間隔を詰めて整えていく方が多いです。状態が落ち着いてきたら、間隔を空けてメンテナンスに移行します。無理のないペースを一緒に相談しながら決めていきましょう。 病院の受診が必要なケースもあります 強い動悸や胸痛、息苦しさ、急激な体重減少、日常生活が成り立たないほどの不安・不眠が続く場合は、医療機関での確認が大切です。鍼灸は、医療と併用しながら体のつらさを和らげる選択肢としても役立ちます。 ご予約・お問い合わせ 初めての方は、今の困りごと(眠れない、動悸、胃の不調など)をそのままお話しください。電話でのご予約・お問い合わせを受け付けています。 【電話】011-206-6564 鍼灸指圧Sweep院長 このブログの著者 水上 達郎 (Mizukami Tatsuro) 「本当に信頼できる鍼灸師」を目指して2011年から札幌の地で開業中

  • 機能性ディスペプシアに鍼灸ができること

    「検査では異常なしと言われたのに、胃が重い」「少し食べただけで苦しい」「みぞおちが痛む・ムカムカする」こうした状態が続くと、食事が怖くなったり、外出や仕事にも影響が出てしまいます。 機能性ディスペプシア(FD) は、胃や十二指腸に“目に見える異常”が見つからないのに、胃の不快症状が続く状態です。 体質やストレス、生活リズムなどが絡み合って起こりやすく、薬だけでは波が残る方も少なくありません。 鍼灸は、症状そのものだけでなく「なぜ胃がつらくなりやすい状態になっているのか」という背景も含めて整えていくことを得意としています。 機能性ディスペプシアの主な症状 FDは大きく2つのタイプに分けられます。 1)食後愁訴症候群(PDS) 食後の胃もたれ すぐお腹がいっぱいになる(早期満腹感) 食後の膨満感、げっぷが増える 2)心窩部痛症候群(EPS) みぞおちの痛み みぞおちの灼ける感じ 空腹時に不快感が強い ※吐き気、食欲低下、便通の乱れ、睡眠の質低下、肩こり・頭痛などが一緒に出る方もいます。 なぜ「異常なし」でもつらいのか(FDで起こりやすいこと) FDでは、次のような“機能の乱れ”が重なりやすいと考えられています。 胃の動き(蠕動・排出)のリズムが乱れる 胃が食べ物を受け入れて広がる働きがうまくいかない 胃が過敏になり、少しの刺激でも不快に感じやすい 自律神経の乱れ(緊張が抜けない、睡眠が浅い) ストレスや不安で症状が増悪しやすい つまり「胃だけの問題」ではなく、神経・血流・筋緊張・呼吸の浅さなど、全身の状態が胃に影響しているケースが多いのが特徴です。 鍼灸が機能性ディスペプシアにできること 鍼灸では、次のような方向性で体を整えていきます。 1)自律神経のバランスを整え、胃の働きを“回復しやすい状態”へ FDは、交感神経(緊張)優位が続くほど悪化しやすい傾向があります。 鍼灸で呼吸が深くなり、体の緊張がゆるむことで、胃腸が動きやすい土台を作ります。 2)みぞおち〜肋骨まわりの緊張をゆるめ、胃の圧迫感を軽くする 胃の不快感が強い方ほど、 みぞおち周辺 肋骨の内側 背中(胃の裏側あたり) が硬くなっていることがあります。 鍼灸でこの緊張をほどくと、「胃が詰まっている感じ」「呼吸がしづらい感じ」が軽くなります。 3)胃の“過敏さ”を落ち着かせ、症状の波を小さくする FDは「症状が出る日・出ない日」の波が大きいことが多いです。 鍼灸は、過敏になっている状態を落ち着かせ、波を小さくしていくことを目標にします。 4)睡眠・疲労・冷えなど、悪化要因を一緒に整える 睡眠不足、疲労の蓄積、冷え、月経周期の影響などが重なると胃症状が出やすくなります。 鍼灸では、胃だけに限定せず「悪化しにくい体の条件」にアプローチし体を整えていきます。 施術の進め方(目安) まずは症状の出方(食後/空腹時/時間帯/ストレスとの関係)を丁寧に確認します お腹だけでなく、背中・首肩・呼吸の浅さ・冷え・睡眠など全身をみて施術します 体の反応を見ながら刺激量を調整します(強い刺激が苦手な方にも対応します) ※FDは「良い週が増えていく」「悪い日の症状が軽い」ように変化していくことが多く、短期でゼロにするというより“波を整える”イメージで進めます。 日常でできるセルフケア(鍼灸と相性が良いこと) 無理のない範囲で、次のような工夫を心がけることが改善には大切です。 食事は「量を少なめ・回数を分ける」 よく噛む(胃の負担を減らす) 食後すぐの強い運動や入浴を避ける(症状が出やすい方は特に) みぞおちを冷やさない(腹巻・温かい飲み物) 寝る前のスマホ時間を短くして睡眠の質を確保する ※「これをやれば治る」というより、悪化要因を減らして回復しやすい条件を作るのが目的です。 受診が必要なサイン(大切) 次のような場合は、まず医療機関での確認をおすすめします。 体重が急に減る 吐血・黒い便 強い貧血、発熱 飲み込みにくさ 痛みが急に強くなった/今までと明らかに違う まとめ:胃だけを責めず、体の“整う力”を引き出す 機能性ディスペプシアは、検査で異常がないからこそ周囲に理解されにくく、本人が一番つらい状態になりがちです。 鍼灸は、胃の不調を「自律神経・緊張・睡眠・冷え」など全身の状態から整え、症状の波を小さくしていくサポートができます。 「薬は飲んでいるけれど、症状が残る」 「ストレスや疲れで胃がすぐ反応してしまう」 そんな方は、一度ご相談ください。 鍼灸指圧Sweep院長 このブログの著者 水上 達郎 (Mizukami Tatsuro) 「本当に信頼できる鍼灸師」を目指して2011年から札幌の地で開業中

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