ばね指と鍼灸に出来る事
- tatsuro mizukami
- 8月11日
- 読了時間: 3分
指の使いすぎなどで起こる『ばね指』についてその症状や、原因、鍼灸にできることを記します。

ばね指とは
ばね指(Snapping finger)とは指を曲げる腱とそれを包む腱鞘の間で摩擦が強くなり、指が曲がったまま伸びづらくなる状態のことを指します。医学用語では『弾発指』とも呼ばれています。
ばね指の症状
弾発現象
ばね指の主な症状は、指の曲げ伸ばしの際の引っかかり感です。引っかかりをさらに伸ばそうとするとバネの様に弾かれ、弾発現象が現れます。
こわばり
指がこわばって、動かしにくいと感じることがあります。
痛みと腫脹
指の付け根に痛みや腫れ、それに伴う熱感を感じることがあります。
間接拘縮
さらに症状が進むと、指が曲がったまま伸びなくなったり、関節が固まってしまうことがあります。
ばね指は親指と中指に多く見られ、朝方に症状が強く出る方が多い様です。
患者さんの中には複数の指で起こることもありました。
症状が進行すると痛みや間接拘縮に移行してしまうこともありますので、早期の治療が重要です。
ばね指の原因
指の使いすぎ
ばね指の主な原因は、指の使い過ぎによる腱と腱鞘の炎症と言われています。スポーツや家事、楽器の演奏など、指の曲げ伸ばしの動作を繰り返すことで、腱と腱鞘の間で摩擦が起こり、炎症や浮腫み、組織の肥厚が起こってばね指になります。
栄養不足
腱や腱鞘を構成するコラーゲン繊維は体内で生成されます。しかし、ビタミンや鉄、タンパク質などの栄養が不足するとコラーゲン繊維が正常に生成されず、その結果ばね指が起こります。
ホルモンバランスの変化
更年期や妊娠中の女性はホルモンバランスの変化により、腱や腱鞘に浮腫や炎症が起こりやすいと言われています。
他の疾患
関節リウマチや糖尿病、自己免疫疾患などの病気も抹消の血行不良を起こし、ばね指のリスクを高めると言われています。
ばね指かなと思ったら
軽いばね指であれば、安静にしていれば回復することがあります。
その際、患部に熱感がある場合は氷などで冷やすことも効果的です。
自己流のストレッチや運動療法は、症状を悪化させる場合もあるのであまりお勧めできません。
しばらく安静にしても良くならない場合には専門の病院に行ってまずはしっかり検査することが重要です。

鍼灸マッサージに出来る事
鍼灸治療では血流を改善し自然治癒力を正常化する効果が期待できます。
自然治癒力を正常化することでばね指は自然に治っていくことが期待できます。
また、実際の臨床では鍼に加えて運動療法とマッサージでかなり改善することが多いと思います。
自己流のマッサージでは悪化することもありますので、経験のある施術者に施術してもらうことが重要です。
ばね指でお悩みの方で、安静にしてもあまり症状が改善しない方や、薬の副作用が気になる方は鍼灸の施術を試してみることをお勧めします。
当院でも多くの方が改善を実感しています、是非お試しください。




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