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モートン病に鍼灸ができること

  • 執筆者の写真: tatsuro mizukami
    tatsuro mizukami
  • 1 日前
  • 読了時間: 5分

「足の指の付け根がズキッと痛む」「靴を履くとしびれる」「歩くと焼けるような痛みが出る」。こうした症状で疑われる代表がモートン病(モートン神経腫)です。整形外科で診断を受け、インソールや靴の調整、消炎鎮痛、注射などを行っている方も多いと思います。

そのうえで、「治療は続けているのに、痛みがぶり返す」「長く歩くと結局つらい」「足以外(ふくらはぎ・膝・腰)まで疲れる」という声も少なくありません。鍼灸や指圧は、整形外科の治療と競合するものではなく、併用することで“回復を邪魔している要因”を減らし、日常生活の負担を下げるサポートになり得ます。今回は、モートン病に対して鍼灸+指圧ができることをまとめます。

モートン病

まず大前提:鍼灸は「神経腫をただちに消す」治療ではない


モートン病は、足趾の付け根付近で神経が圧迫・刺激され、痛みやしびれが出る状態です。鍼灸は画像上の“神経腫そのもの”を消すことを目的にするというより、痛みが出やすい条件(圧迫・過緊張・循環不良・荷重の偏り)を整えて、症状を落ち着かせ、再燃しにくい状態へ近づけることを狙います。

整形外科での診断・評価を土台にしながら、鍼灸+指圧で「なぜそこに負担が集まるのか」を一緒にほどいていくイメージです。

ただ、時間をかけて鍼灸を続けていくことで、細胞の再生を促し神経種自体の退縮も可能だと思います。


モートン病は「足だけの問題」で終わらないことが多い


痛みが出ている場所は足の前側(前足部)ですが、負担がそこに集中する背景には、次のような要素が絡むことがあります。

・つま先重心で立つ/歩く癖がある ・ふくらはぎが硬く、踵が浮きやすい ・足裏のアーチが落ち、前足部が広がりやすい(開張足など) ・股関節や骨盤の動きが小さく、足先でバランスを取っている ・仕事で長時間立つ・歩く、靴の幅が合っていない、ヒールが多い

この状態だと、足趾の付け根に“逃げ場のない圧”がかかり、神経が過敏になって痛み・しびれが出やすくなります。局所の炎症を抑えても、荷重の偏りが残ると再発しやすいのはこのためです。



鍼灸+指圧ができること①:痛み・しびれの「過敏さ」を落ち着かせる


モートン病のつらさは、痛みの強さだけでなく「神経が過敏になっている感じ」にあります。鍼灸では、足部の局所(足趾の付け根周辺、足底、足背)に加えて、関連しやすい部位――ふくらはぎ、すね、膝周りなど――の緊張を整え、刺激に対する過敏さを落ち着かせていきます。

指圧は、筋肉や筋膜の硬さを丁寧にゆるめ、足部にかかるストレスを減らす土台作りに役立ちます。結果として、 ・歩き始めのズキッが軽くなる ・靴を履いたときのしびれが出にくくなる ・痛みの波が小さくなる/回復が早くなる といった変化が期待できます(※状態や生活負荷により個人差があります)。



鍼灸+指圧ができること②:前足部に集まる負担を「分散」させる


再燃予防で重要なのは、前足部に集中している荷重を分散させることです。鍼灸+指圧では、前足部に負担を集めやすい身体の条件を整えます。ポイントになりやすいのは、 ・ふくらはぎ(腓腹筋・ヒラメ筋) ・足首まわり(前後の動きの硬さ) ・足底(アーチを支える組織) ・股関節まわり(臀部など) です。

ここが硬いと、踵から体重を受ける動きが作りにくくなり、つま先側で踏ん張る癖が強まります。施術で動きの“詰まり”をほどき、立位・歩行で足裏全体に荷重が乗る感覚を取り戻していくことが、結果的に患部の圧迫を減らすことにつながります。



鍼灸+指圧ができること③:回復を邪魔する要因(冷え・むくみ・睡眠)を整える


足の症状は局所の問題に見えて、全身状態の影響を受けます。冷えやむくみが強いと足部の循環が滞り、刺激に敏感になりやすい。睡眠の質が落ちると痛みの閾値が下がり、治りにくく感じる。鍼灸はこうした“回復力の邪魔”を減らすのが得意です。

「足だけ治療しているのに、なぜか良くならない」というとき、全身の緊張や自律神経の乱れが絡んでいることもあります。体調面が整うことで、局所の改善が進みやすくなるケースは少なくありません。



整形外科に通院中の方へ:併用の考え方


整形外科での評価(診断、画像、鑑別)には大きな意味があります。鍼灸+指圧は、その土台の上で、 ・痛みが出やすい条件を減らす ・細胞の再生を促し自然治癒を早める

・日常生活での負担を下げる ・ぶり返しにくい身体の使い方へ整える


という役割を担います。服薬や注射、インソールなどを否定するのではなく、「症状が落ち着く方向へ整える」ための選択肢として考えていただくのが現実的です。



施術とあわせて大切なこと:靴と生活負荷の見直し


モートン病は、施術だけで完結しにくいタイプの症状です。鍼灸+指圧で痛みを落ち着かせつつ、日常の負担を減らす工夫を同時に行うのが近道です。 ・つま先が細い靴、硬い靴底、ヒールは悪化要因になりやすい ・前足部に余裕がある靴を選ぶ(幅・圧迫の少なさ) ・痛みが強い時期は「歩きすぎない」判断も回復の一部 ・ふくらはぎの硬さをためない(やりすぎない範囲で) 当院では状態に応じて、負担を増やさないセルフケアや生活上の注意点も一緒に整理していきます。


こんなときは早めにご相談ください


・しびれが広がる/感覚が鈍い ・安静時も痛む、夜間痛がある ・歩き方が崩れて膝・股関節・腰までつらくなってきた ・靴やインソールを変えても改善しない/再発を繰り返す

モートン病は我慢して歩き続けるほど、痛みの記憶が強くなり、回復に時間がかかることがあります。整形外科での治療を続けながら、鍼灸+指圧で回復を後押しする選択肢も検討してみてください。

ご予約・ご相談はお電話でどうぞ。

鍼灸指圧Sweep TEL:011-206-6564


鍼灸指圧Sweep院長
鍼灸指圧Sweep院長

このブログの著者


水上 達郎

(Mizukami Tatsuro)

「本当に信頼できる鍼灸師」を目指して2011年から札幌の地で開業中



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